インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2009年05月17日

中国:新型インフル予防に漢方薬「板藍根」が人気という報道

中国:新型インフル予防に漢方薬「板藍根」が人気 という記事が5月16日に報道されているが、何もをいまさら、そんなの以前から現代中国では常識ではないか、と思う。

 日本人が驚いたように記事に書くほうが不思議でならない。

 漢方後進国の証拠で、いつまでも傷寒・金匱の時代から進歩が無い時代遅れの日本漢方のなれのはてで、昨今ではエビデンス漢方に邁進する幼稚な日本の漢方界なのである(苦笑。

夕刻曇天の雀
夕刻曇天の雀 posted by (C)ヒゲジジイ
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2009年04月28日

メキシコ発の新型インフルエンザの予防法私案

 あくまで中医学的な対処法私案であるが、もともと風邪やインフルエンザ予防法として実行している人がとても多い方法である。

 すでに常々書いて来たことだから、いまさら繰り返すまでもないのだが、基本はやはり銀翹散製剤の中でも優秀な製剤として有名な天津感冒片や涼解楽に板藍茶。

 日頃の予防としては手洗いやうがいは、ここで述べるまでもないだろうが、板藍茶で作ったお茶で、天津感冒片の1〜2錠を齧りながら咽喉に染ますように嚥下する方法を一日3回行うのがもっとも一般的である。(就寝前に四回目を行う人もいる。)

 天津感冒片を用いて咽喉にウイルスがつかないようにと、おまじないのようなやり方だが、実行している人はとても多い。

 気休め以上のことはあるだろう(苦笑。

遊び過ぎて風邪を引いたボクチン
遊び過ぎて風邪を引いたボクチン posted by (C)ヒゲジジイ
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2009年01月18日

葛根湯が適応するときの絶対的な条件

 風邪の初期に葛根湯証を呈する人もいるにはいるが、葛根湯が使える初期症状には絶対的な条件が二つある。

 首の真裏を自分で揉んでみて「気持ちがよい」ということと、その「首の真裏を温めると気持ちがよい」という二つが揃わない限りは使用しても無意味だから、使用すべきでない。

 人に揉んでもらうと気持ちがよい、というのはあてにならない。必ずみずから揉んでテストすることっ!

 どちらか一方だけしかないのに葛根湯を用いても効果がないどころか・・・

 たとえば、もしも首の真裏を揉んで気持ちがよくとも、そこを冷やしたほうが気持ちがよい場合に間違って葛根湯を服用しようものなら・・・

 合成医薬品ほどは怖くは無いとはいっても誤治であることに間違いない。
 軽度の副作用が出る可能性も大いにあり得る。

 また、咽喉腫痛を伴いながらも葛根湯証を呈する人も多いが、この場合に日本漢方でよく行われる葛根湯加桔梗石膏ではややピントがずれていることが多い。

 この場合は、葛根湯とともに適量の天津感冒片や涼解楽などの銀翹散製剤の適量(多過ぎてもまずい)を加えるのが順当であろう。板藍茶(板藍根エキスのお茶)で服用するのが、昨今では常識的になっているのではないだろうか。

 いずれにせよ、素人療法は禁物で、漢方薬に詳しい(といっても中医学や中草薬にも明るい)専門薬局などで相談して用いるべきである。
 素人療法は大怪我の元である。
posted by ヒゲジジイ at 20:26| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

ちょっとピンボケ

 久しぶりに更新する気になったのは連休のお陰で、やっぱり久しぶりでのんびりできたから。だから我が息子のボクチンのピンボケ写真を掲載して・・・IMGP4291aaa.JPG
 和んだところで、新型インフルエンザ問題である。一旦流行するととんでもない事態が生じるだろうという予測が昨今、しばしば報道されるようになった。

 タミフル耐性のウイルスだった場合は悲劇的であるが、そこで漢方薬は無効なのかどうかのとても気になる問題がある。
 とても難しい問題だと思うが、非力にしても涼解楽や天津感冒片などの銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤や板藍根(板藍茶)が必須であろうことは想像に難くない。

 例外的に大量使用も必要であろうし、小陥胸湯や辛夷清肺湯など様々な方剤が駆使されねばならないだろうと想像しているが、みずからが感染してあっという間に・・・ということにでもなれば・・・もって瞑すべし。
posted by ヒゲジジイ at 01:42| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月02日

筆者13年ぶりの高熱体験記←もしかしてインフルエンザ?

 先週にも湿疹や蕁麻疹で通っておられる女性達一家が、それぞれインフルエンザに罹患して、片方の一家はタミフル投与の応諾し、もう一方のご家族は謝絶した話しを当の女性達から直接話を聞いていたばかりである。
 まさか、彼女等からうつされたインフルエンザだとは思いたくないが・・・
 以下は、漢方と漢方薬の質疑応答集と村田漢方堂薬局の近況報告の3月31日投稿のブログからの引用である。
 いくら忙しくたって遣り甲斐のある仕事ばかりではないので、時々この辛気臭い本業にウンザリする。
 そんな一週間が終わった土曜日、やけに寒いな〜と思いつつ完全に気力喪失状態で下らぬテレビを眺めながら厭世観にひたっているとけだるくてしょうがないのでひと寝入り。

 夜八時頃起こされて体温を測ると38度4分。節々は痛いし筋肉痛もある。咽喉周辺はひりひりとへばりつくような痛みと咳嗽。
 咳嗽の発生源が胸の中央付近で胸痛を伴う肺炎の手前を思わせるようないやらしい乾燥咳である。

 咽喉のへばりつくような疼痛は「温熱の病邪は口鼻より入る」の温病学の考えから断然、銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤でもシャープな効果を特徴とする涼解楽である。
 節々の疼痛や筋肉痛および悪寒を考えれば、とうぜん日本古方派なら麻黄湯を考えるところであろうが、ひどい食欲不振を考えれば絶対に使用したくない。

 まずはひとい胸痛と胸に響く咳嗽を楽にしたいので涼解楽と小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯で咳嗽が一気に楽になる。安心して寝入り翌朝の日曜日を迎えると7度4分に下がっていた。(実際の服用薬には排尿痛と小便の出渋りもひどかったので猪苓湯も加えている。)

 そこで安心して、遣り残した雑事を片付けていたらまたぞろけだるくなって寝入る。夕方3時頃まで寝入って目が覚めたときには何と8度9分、頭はガンガン、トイレに行くのもふらふら。咳嗽も胸痛もかなり軽くなったが節々と筋肉が痛む。僅かな寒気がどうしても取れない。熱感もあまり感じない。(いかにも麻黄湯証である。)

 やっぱりこれは風寒束表に対する配合が明かに不足しているように思われる。といってもこのひどい食欲不振をどうするか?
 愚娘などは高熱を発すると決まって食欲旺盛になっていた。関係ないけど・・・。
 「虚に乗じて邪が侵入」したのであるから、常々 漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か? というブログにも書いている通りに上記方剤に参蘇飲を加えることにした。

 涼解楽と小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯に参蘇飲・猪苓湯

 すると半時間も経たない間に7度5分まで下がる。少し食欲がでたが下痢をした。どうにも僅かな寒気が取れないのはカッコウショウキサン証の合併だったかと得心してさらにこれを追加服用。

 この時点で気がつくと咽喉のへばりつくような疼痛や胸痛も咳嗽などほとんど消失。
 熱も軽度になったが高熱のあとだけに身体がだるい。症状から見てもまるでインフルエンザのようだが身近に医者がいないので検査もできない。
 夜、昨夜からジュース類以外は咽喉を通らなかったのが梅干ご飯にお湯をかけて食べれた。体温も37度以内36度までを上下。

 夜は涼解楽と小陥胸湯加減方剤にカッコウショウキサンと参蘇飲・猪苓湯で寝る。
 月曜日は鼻声を残してまったく平熱。食欲が俄然沸く。
 幸い、1日中、送り注文とお馴染みさんが来られるばかりで、最も神経を使う新人さんが無かったのが幸い。

 夜の今現在の服用は、念のために涼解楽とカッコウショウキサンと参蘇飲・猪苓湯。
 こんな華奢?な身体に麻黄湯を使用していたら、どうなっていたか分からない(苦笑)。

追記: 当然、板藍茶や白花蛇舌草は常時併用しているはずが、時に熱に浮かされ服用を忘れているときもあった。高熱時に地竜や牛黄製剤も使用したが初日の土曜日にはまだ寒気が強い時だったためか、有効性はほとんど感じられない。
 翌日の8度9分の時にも使用したが、この時は一気に熱が下がったのは地竜と牛黄製剤のおかげかもしれない。

 なお、終始寒気が伴っていたので暖房で強烈に室内を暖めていた。
posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 | 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする