2008年03月05日

新型インフルエンザの漢方的防御方法

 新型インフルエンザが大流行するのは時間の問題だと騒がれはじめて、もう何年になるだろう。いまだに流行しないところを見ると、ハテナということは既に述べた。

 ところでもしも大流行したとしても、実際には漢方的にかなり防御可能ではないかという根拠がある。

 温病学的には、温熱の病邪は口鼻より入るとする考えは、現代西洋医学知識と一致するもので、抗ウイルス薬のリレンザは、直接、咽喉に薬物を吸い込ませて咽喉粘膜部分でウイルスの増殖を防ぐ方法で成立するものである。

 これとほとんど同様な方法が、天津感冒片などの銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤を用いてトローチ代わりに少量を咽喉の粘膜に付着させる方法で、通常の風邪やインフルエンザを防御して成功して来た実績が、そのまま新型インフルエンザにも通用することが十分に想像できるはずである。

 タミフル耐性のインフルエンザウイルスがヨーロッパで席捲しているというニュースが流れているが、このために急遽リレンザの備蓄を急ぐべきだとの意見が強まっているといわれる。
 そのヨーロッパで席捲するタミフル耐性インフルエンザと鳥インフルエンザが豚の体内で情報交換してタミフル耐性の新型インフルエンザが出現する可能性が高いという論拠なのであろうか。

 西洋薬のリレンザに匹敵する可能性があるのは天津感冒片や涼解楽を代表とする銀翹散製剤であるのではないか、と強く期待しているし、十分、可能であると考える昨今である。

 温熱の病邪は口鼻より入るのであるから、天津感冒片の少量をトローチ代わりに使用する方法による過去の実績は馬鹿に出来ないはずである。


【鳥および新型インフルエンザ情報】
    鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集
posted by ヒゲ薬剤師 at 21:52| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

新型インフルエンザに変異すると弱毒化する

 鳥インフルエンザ自体が存在することは明らかだから、既存の人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが豚の体内で、互いの情報交換により生まれる新型ウイルスは当然、遅かれ早かれ出現する可能性は高いのであろう。

 この人から人へと容易に感染する新型ウイルスの誕生以後は、かなり弱毒化する。
 鳥インフルエンザH5N1型の致死率は約60%とされるが、新型になると2%以下に低下するだろうと予測されている。
(3,200万人が感染して最悪64万人の死亡者が出るとの予測が発表されているのだから、致死率は2%以下という試算になる。)

 この2%以下の致死率というのも、かなりな強毒性のインフルエンザと言えるが、これらの予測から考えても、昨日書いた「壮大なデマ」に近い話ではないかという疑義も、当たらずといえども遠からずと言えるかもしれないのである。

 このように数字をパーセントに変えて考えていくと、やはりダイオキシン騒動のケースに次第に接近しそうな気がしてならない予感である。
 狼少年のように、今にやって来ると言われ続けながら、まだやって来ない新型インフルエンザではあるが、さらに弱毒化して欲しいし、ダイオキシンレベルのデマもどきであってくれることを願うばかりである
posted by ヒゲ薬剤師 at 01:42| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

壮大なデマかもしれない鳥インフルエンザ問題

 そもそも冷静に考えれば鳥インフルエンザが直接人間に感染するなんて有り得ない話なのである。
 もしかすると何年も前から騒がれているこの鳥インフルエンザ騒動も、ダイオキシン問題の場合と同様にデマに等しい話ではないかと疑っておく必要がある。

 いまだにダイオキシンが猛毒であると信じているおめでたい人が大多数らしいが、ダイオキシン騒動こそ、まったくのデマに等しいものであったことを知る人は少ない。

 今回の新型インフルエンザ問題でも、鳥インフルエンザが直接人間様に感染するなんて有り得ない話なのである。

 いまにもウイルスが変異して人から人への強毒性の新型インフルエンザが大流行を起こすと世界中で恐れられている。
 そのお陰で、抗ウイルス薬のタミフルやリレンザの各国の備蓄競争が続いている。

 何年も前から新型ウイルスの発生の危険性が叫ばれながら、未だに流行しないところを見ると、やはり思い出すべきは最初の出発点の鳥インフルエンザが直接人に感染するというウイルス学上では有り得ない眉唾である。

 今年中に大流行を見なければ、やはりダイオキシン騒動と同様なデマだったと判断すべきだろう。
 もしも本当に世界的に広く流行するとすれば・・・・・ちょっと書きたくても迂闊に書けない未確認情報が潜んでいる。
posted by ヒゲ薬剤師 at 02:51| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

新型インフルエンザで漢方薬はどの程度有効だろうか?

 鳥インフルエンザが人から人へと感染する新型インフルエンザに変異し、世界的に流行するのは時間の問題だとされている。
 その時に最も期待される治療薬がタミフルであることは既に述べた。

 それでは漢方薬は役に立つのだろうか?という疑問であるが、少なくとも六経弁証の傷寒論医学では、あまり期待がもてそうにない。なぜなら、鳥インフルエンザに感染した人の症状から類推できる部分があるからである。

 咽喉腫痛を伴って急に高熱を発し、その後に下痢や嘔吐、そして各臓器から出血が生じて・・・

 これらの症状を弁証分析するには温病学における三焦弁証がもっともフィットする。
 病毒(新型インフルエンザウイルス)を上から受けると少陽三焦を通路として上から下へと縦方向の伝変形式とっている。

 温病学を取り入れようとしない日本漢方(日本古方派)にはあまり期待できないが、中医学派の先生方には三焦弁証を主体に、多少とも貢献してもらえるかもしれない。
posted by ヒゲ薬剤師 at 22:59| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

新型インフルエンザが日本に上陸したら漢方薬で治せますか?

 鳥インフルエンザが変異して人からヒトへと伝染するようになったら、日本へ上陸する危険性は極めて大きくなる。
 ひとたび上陸した場合には3200万人が感染し64万人の死者が予測されると発表されているが、これに多少とも対抗できるかもしれないのが例のタミフルだといわれる。

 それゆえ、タミフルの備蓄が急務とされているらしいが、今年は通常のインフルエンザがそれほど流行しないので巷にはややだぶついている?と噂される。
 「いつ発生してもおかしくない」といわれる新型インフルエンザであるが、タミフルが有効に作用してくれることを祈るばかりである。

 ところで、この新型ウイルスには漢方薬は効かないのだろうか?という質問を昨今しばしば受けるので、それらのご質問に対する予測を書いておきたい。
 
 まず、西洋医学でも治療に難航を極めることが予測される、このやっかいな伝染病を漢方薬がそれほど容易に通用するとは考え難い。しかしながら、一般のインフルエンザ程度なら、タミフルに負けない実力を発揮している漢方であるから、多少とも通用するのではないか、と考えても僭越すぎることはないだろう。

 つまり、中医学の弁証論治を正確に行い、温病学系統の知識と技術をフルに発揮すれば、あるいはかなりな成果が得られる可能性も十分に考えられる。
 正確な弁証分型の把握と、適切な漢方薬の配合があれば、タミフルに負けない貢献ができるのではないかと期待したいところである。

 温病系のパターンであれば、やはり主薬は銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)を主体に、辛夷清肺湯や結胸散、あるいは高熱に備えて地竜(ミミズ)、牛黄製剤など。吐き下しを伴うようであればカッコウショウキサンや猪苓湯や五苓散など。付録として板藍茶や白花蛇舌草も役に立つことがあるかもしれない。
 傷寒系の方剤、葛根湯や麻黄湯、あるいは参蘇飲も必要になることもあるのかもしれない?

 現実に新型インフルエンザが上陸した場合を恐れて、昨今、頻繁に問い合わせを受けるのみならず、常連さんやお馴染みさんたちに限っては、漢方薬を買い被ってか?風邪関連の漢方処方の備蓄(苦笑)に余念がない。

 もしも、我々漢方専門薬局の人間が真っ先に新型インフルエンザに斃れては面目ないので、今からあらゆることを想定して頭の訓練をしておく必要がありそうだ。
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:17| 山口 | 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

鳥インフルエンザは人間の肺の奥に感染しやすい部分があるという河岡義裕・東大医科学研究所教授らネイチャー誌に発表!という報道

本日の読売新聞の朝刊で知った記事。

ネット上の最新ニュース報道でも伝えられているようだが、

要するに人のインフルエンザの受容体(細胞表面分子)は鼻から気管支に集中しているのに対し、鳥インフルエンザの場合は、気管支の先の肺胞に多いということがはじめて確認された、という報道である。

これが23日付のイギリスの科学誌ネイチャーに発表されるということであった。

ということは、感染すれば一気に肺炎ということなのだろう。

これじゃ〜〜銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)が主体どころではなさそうで、小陥胸湯系列や清肺湯系列の方剤を強烈に使用しなければならないことが予測される。

あくまで漢方処方や中医方剤で考えてみる頭の体操の段階ではあるが・・・・・、やはり相当手ごわい相手のようですね!

ただし、上記の読売新聞の報道だけではもう一つしっくり来ないので、ネットで調べたところCNN http://www.cnn.co.jp/ の報道が少し参考になった。

河岡教授らによると、現在のところ鳥インフルエンザに感染するときは肺胞部分であるから内部で増殖して外部には飛散しにくい。だから感染しにくいということだそうだ。

それゆえ爆発的に感染力を持つには
河岡教授は、高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染が拡大するには、変異が起こり、ドッキング部位がヒトのインフルエンザと同じになる必要性があると述べている。

ということだそうだ!

となれば、やっぱり銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)が主体の従来のインフルエンザにかなり近づくということが云えそうに思うが、どうだろう?
posted by ヒゲ薬剤師 at 18:14| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月11日

産経新聞12月7日の「潮流」欄に鳥インフルエンザ問題を要約した貴重な参考記事を発見!

産経新聞の12月7日の「潮流」という欄で、

タミフルの安全性は    「副作用」に惑わされずに

との見出しで貴重な記事を発見。
むしろ副作用問題よりも、新型ウイルス問題に関する記事が貴重であり、タミフルの効能などと絡めて、極めて参考価値が高い。
とくに参考価値が高いと思われる後半部分を次に引用したい。
引用部分は青色の活字で示す。
インフルエンザウイルスは、人の咽(のど)の細胞に付着し、その細胞内で増殖した後、細胞から外に出て周囲の細胞に感染していかないと死滅してしまう。細胞外に出るとき、ノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれるウイルスの表面のとげ(タンパク質)が作用する。このノイラミニダーゼの作用を阻害する薬がタミフルだ。
 鳥インフルエンザウイルスが変異したり、既存の人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスがブタの細胞内で再集合を起こしたりして生まれる新型ウイルスも、同じメカニズムで増殖する。だから「タミフルは新型インフルエンザにも効く」(感染症の専門家)。
 だが、「効果が証明されているのは試験管内での実験だけ。新型が現れ、感染した人に投与してみないと、どこまで効くかは分からない。タミフルが効かなくなる耐性ウイルスの問題もある」と指摘する研究者もいる。実際、鳥インフルエンザH5N1が、人に感染し、死者まで出しているタイやベトナムでは「タミフルが効かなかった」との報告があり、ベトナムでは耐性ウイルスが現れている。
 タミフルはウイルスが増え過ぎると、その効果が薄れてしまう。このため、既存のインフルエンザでは発症後、四十八時間以内に服用しなければならない。
 感染症の専門家は「鳥インフルエンザという特異性を除けば、タイやベトナムではこうした服用方法が守られているか疑問だ」と語る。耐性ウイルスについては「タミフルと同じ効果があり、吸入器を使って服用するリレンザ(商品名)という薬もある」と話す。
 厚労省は二千五百万人分のタミフルの備蓄を決めた。ワクチンの量産までには新型ウイルスの出現から半年かかるため、どうしてもタミフルで時間を稼がないといけない。
 薬は必要悪だ。大なり、小なり、副作用がある。それに「新型には効かない」との説にやたら振り回されてもいけない。(編集委員 木村良一)

 以上が、記事の後半部分の全文である。
ただ、半年も製造にかかるワクチンの問題、このワクチンも、どの程度有効であるかは、やや疑問が残るところでもあるが(その間に表面分子がさらに変異するなど・・・)、その点の問題以外は、鳥インフルエンザ問題を多角的に捉えて的確に要約されていると思う。
posted by ヒゲ薬剤師 at 15:17| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月28日

注目に値する「週刊文春」に掲載された新型インフルエンザ関連記事

「週刊文春」の12月1日号である。
一部の記事には、大変説得力がある。

厚生労働省予測、死者64万人のことや、WHOが発表した最悪のシナリオの信憑性の薄さに対する論証や、現在問題視されているH5型鳥インフルエンザは、新型に変異しにくいことの証明など。

さらに、ワクチンの無効性およびその副作用問題。

タミフル問題は、死に到るほどの副作用は稀にしても、肝機能障害や白血球減少など、さまざまな副作用がある危険性の指摘など、一般の人には知られていない事実がしっかり書かれている。
知っているのは薬の専門家である薬剤師、および治療の第一線に立つ医師ばかりなのである。

確かに昨年、インフルエンザの予防接種をした方で、接種後より一ヶ月以上にわたって微熱と全身倦怠感で相談に見えた方がいたし、自己免疫疾患をかかえる若い女性が、インフルエンザの予防接種を受けたあくる日に、風邪様症状に見舞われて発熱し38度弱。
この方の常用の風邪薬、銀翹散製剤と参蘇飲などの併用で治したことがあった。

ともあれ、今回発見の週刊誌記事は、参考価値の高いものである。
posted by ヒゲ薬剤師 at 00:32| 山口 ????| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする