インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2012年05月15日

日本の医療界は中国で抗ウイルス作用があるといわれる板藍根の研究をしてもよいのではないかっ!?

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DSC_1503 posted by (C)ヒゲジジイ

 以前、2009年5月17日にも取り上げた中国:新型インフル予防に漢方薬「板藍根」が人気
という報道に、日本の医療界はもっと注目してもよいのではないか。

 日本の学者さんたちは、相変わらずあまりにも鈍感ではないだろうか。

 板藍根など中医学世界では常識でも、日本漢方の世界では非常識。

 日本漢方の常識は、中医学世界では往々にして非常識。

 永久に救われない日本漢方の情けない現状である。

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DSC_1504 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:36| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

実際の新型インフルエンザに対する漢方薬の効果

アオサギ
アオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

 メインブログの方に内科医師のよるその後の臨床報告

医師からの御報告、新型インフルエンザのその後

 および、北海道の某登録販売者さんからの御家族の漢方治療体験談

北海道からのおたより:新型インフルエンザ治療に使われた漢方薬の御報告

 とりわけ後者においては、すでに温病特有の発汗がみられる子供さんに、当然の如く麻黄湯を投与される医師の知識レベルが素人以下であるような恐さに驚かされる。
 日本全国で同様な誤投与が続いているとしたら、実に恐ろしいことである。

 新型インフルエンザには麻黄湯と断定して憚らず、医師に麻黄湯の投与を奨める保険適用漢方薬の製造メーカーの責任こそ重大であろう。
 
 今回流行している新型インフルエンザの8割は典型的な温病であるとする意見もあるくらいだから、なおさら漢方には素人医師による麻黄湯の誤投与によって医療事故が起こらないことを祈るばかりである。

アオサギ
アオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:18| 山口 ☔| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

新型インフルエンザにおいても傷寒から始まったに見えても速やかに温病に転化するケースが多いヒゲジジイ理論の医師による検証報告

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 メインサイトに昨日、

インフルエンザの多くは早期に傷寒から温病に転化するというヒゲジジイ説の内科医師による検証のおたより

と題して交換メールを掲載しているので、参照されたし。

 参考までにほんの一部を以下に引用。
 前略
 最近の当地方ではインフエルエンザ(おそらく新型)が爆発的に流行していますが、漢方がすごく患者さんのお役にたっています。

 もちろんタミフルやリレンザといった抗ウイルス剤を併用していますが、エキス剤と板藍根および銀翹散を症状におうじて併用すると、多くの患者さん(とくに児童・生徒さん)は翌日には解熱、おそくとも二日あれば完治しています。
 勿論臨床的な完治です。
  ━http://murata-kanpo.seesaa.net/article/130856777.html
 後略
 なお、銀翹散製剤では、天津感冒片あるいは涼解楽が最も信頼できる製剤だと思われる。

 板藍根は板藍茶という名で、日本では健康食品として飲みやすい粉末が販売されている。


ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 10:16| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

意外に弱毒性なら早めに感染していたほうが有利?!

天津感冒片や涼解楽にも配合される金銀花
天津感冒片や涼解楽にも配合される金銀花 posted by (C)ヒゲジジイ

 厚生労働省の官僚によって強行された科学的根拠なき検疫の強行は、憲法第13条に抵触する可能性が大であるというニュースがm3.comから配信されているが、さもありなん、厚生労働省の官僚たちは憲法違反は常習的である。

 判決が下った過去の事例では薬局の距離制限が有名であるが、昨今では上記の検疫の強行のみならず、2年後の経過措置の後に実行されることになった省令による「医薬品の販売規制」は、憲法第22条の「営業の自由」を侵害する悪法であるとされ、実際に提訴されているので一年以内に判決が下される可能性も高い。

 それはともかく本題に入ると、新型インフルエンザは弱毒性であって幸いだが、秋以降の再度の流行時には毒性が高まっている可能性は否定できない。

 それゆえ、現在の弱毒性の時期に感染しておくのも免疫形成のためにはとても有利なことであるが、弱毒性と判明したので、後知恵(アトジエ)として言えることだ。
 あと知恵だとしても、真実であることは確かで、もしも秋以降に強毒性に変異した時点で感染するよりもはるかに有利であることは間違いない。

 但し、強毒性に変異すると決まったものではなく、逆にますます弱体化して、いつの間にか消滅してしまう可能性もあるのだから、ウイルス変異の予測のつかない難しさがあるようだ。

 蛇足ながら、マスクを求めて奔走する日本社会は、世界の笑いもののように発言する識者もいることを承知しておいてもよいだろう。

金銀花の雌蕊と雄蕊(隣の写真の等倍トリミング)
金銀花の雌蕊と雄蕊(隣の写真の等倍トリミング) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:31| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

タミフルやリレンザ乱用の問題点

曇天のスズメ
曇天のスズメ posted by (C)ヒゲジジイ

 今回の新型インフルエンザ騒動では、結果的に弱毒性であり、高齢者の多くは免疫を保有しているタイプであるから、真の意味では新型とは言えないかもしれない新型である。

 弱毒性であり、なおかつタミフルやリレンザがよく奏功するからといって、日本のように予防的にまで使用されたりしていては、タミフル耐性を増産するばかりで、世界の顰蹙を買う事態になりかねない。

 愚策ばかり連発する厚生労働省の考えることだから危ういこと限りなし、である。
 マスクがさも予防に絶大なる効果があるがことく触れ回るレベルのお粗末な行政機関なのである。

 本当に必要とする強毒性のインフルエンザが流行したときにこそ備蓄しておいてほしいものである。

 今回は本音を書いた。
 地方の医療を崩壊させた確信犯的な厚生労働省は信用ならないからである。

 厚生労働省はある意味で反日組織であると考えれば、これまでの愚策の意味が納得できるかもしれない。

モンシロチョウが飛んでいましたっ
モンシロチョウが飛んでいましたっ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 01:18| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

新型インフルエンザはむしろ秋以降に警戒が必要かもしれない

 今回の新型インフルエンザは、タミフルやリレンザがよく奏功するそうだから、昨今タミフル耐性が増えている季節性のインフルエンザよりもマシかもしれない。

 それほど毒性も強くなさそうだし、いまのところ日本国内には重篤な患者さんはいないといわれる。

 まだまだ患者さんは増え続けるだろうが、むしろ警戒すべきは、インフルエンザウイルスが活発化しやすい秋以降だろうと予測する専門家も多いらしい。

 その頃には変異して毒性や伝染性がより強まったり、タミフルやリレンザに耐性が出来ないとも限らない。

 そのような場合に、漢方薬の役割はあるのかどうかの問題だか、すでにこのブログでは再三再四書いてきたつもりだから、屋上に屋を重ねるつもりは無い。

 むしろ専門家に少しヒントにしてもらいたいのは、随分以前に書いたので改定・増補すべき部分もあるが・・・

漢方薬による風邪・流感(インフルエンザ)の治療法私案

 このような様々なバリエーションは一つのサンプルに過ぎず、固定的な一定不変のものではないので、素人さんが勝手に行うべきものではない。
 必ず専門家に相談する必要があることは言うまでもない。

スズメの親子
スズメの親子 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:53| 山口 | 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

中国:新型インフル予防に漢方薬「板藍根」が人気という報道

中国:新型インフル予防に漢方薬「板藍根」が人気 という記事が5月16日に報道されているが、何もをいまさら、そんなの以前から現代中国では常識ではないか、と思う。

 日本人が驚いたように記事に書くほうが不思議でならない。

 漢方後進国の証拠で、いつまでも傷寒・金匱の時代から進歩が無い時代遅れの日本漢方のなれのはてで、昨今ではエビデンス漢方に邁進する幼稚な日本の漢方界なのである(苦笑。

夕刻曇天の雀
夕刻曇天の雀 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 08:03| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

メキシコ発の新型インフルエンザの予防法私案

 あくまで中医学的な対処法私案であるが、もともと風邪やインフルエンザ予防法として実行している人がとても多い方法である。

 すでに常々書いて来たことだから、いまさら繰り返すまでもないのだが、基本はやはり銀翹散製剤の中でも優秀な製剤として有名な天津感冒片や涼解楽に板藍茶。

 日頃の予防としては手洗いやうがいは、ここで述べるまでもないだろうが、板藍茶で作ったお茶で、天津感冒片の1〜2錠を齧りながら咽喉に染ますように嚥下する方法を一日3回行うのがもっとも一般的である。(就寝前に四回目を行う人もいる。)

 天津感冒片を用いて咽喉にウイルスがつかないようにと、おまじないのようなやり方だが、実行している人はとても多い。

 気休め以上のことはあるだろう(苦笑。

遊び過ぎて風邪を引いたボクチン
遊び過ぎて風邪を引いたボクチン posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 21:33| 山口 | 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

ちょっとピンボケ

 久しぶりに更新する気になったのは連休のお陰で、やっぱり久しぶりでのんびりできたから。だから我が息子のボクチンのピンボケ写真を掲載して・・・IMGP4291aaa.JPG
 和んだところで、新型インフルエンザ問題である。一旦流行するととんでもない事態が生じるだろうという予測が昨今、しばしば報道されるようになった。

 タミフル耐性のウイルスだった場合は悲劇的であるが、そこで漢方薬は無効なのかどうかのとても気になる問題がある。
 とても難しい問題だと思うが、非力にしても涼解楽や天津感冒片などの銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤や板藍根(板藍茶)が必須であろうことは想像に難くない。

 例外的に大量使用も必要であろうし、小陥胸湯や辛夷清肺湯など様々な方剤が駆使されねばならないだろうと想像しているが、みずからが感染してあっという間に・・・ということにでもなれば・・・もって瞑すべし。
posted by ヒゲジジイ at 01:42| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

新型インフルエンザの漢方的防御方法

 新型インフルエンザが大流行するのは時間の問題だと騒がれはじめて、もう何年になるだろう。いまだに流行しないところを見ると、ハテナということは既に述べた。

 ところでもしも大流行したとしても、実際には漢方的にかなり防御可能ではないかという根拠がある。

 温病学的には、温熱の病邪は口鼻より入るとする考えは、現代西洋医学知識と一致するもので、抗ウイルス薬のリレンザは、直接、咽喉に薬物を吸い込ませて咽喉粘膜部分でウイルスの増殖を防ぐ方法で成立するものである。

 これとほとんど同様な方法が、天津感冒片などの銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤を用いてトローチ代わりに少量を咽喉の粘膜に付着させる方法で、通常の風邪やインフルエンザを防御して成功して来た実績が、そのまま新型インフルエンザにも通用することが十分に想像できるはずである。

 タミフル耐性のインフルエンザウイルスがヨーロッパで席捲しているというニュースが流れているが、このために急遽リレンザの備蓄を急ぐべきだとの意見が強まっているといわれる。
 そのヨーロッパで席捲するタミフル耐性インフルエンザと鳥インフルエンザが豚の体内で情報交換してタミフル耐性の新型インフルエンザが出現する可能性が高いという論拠なのであろうか。

 西洋薬のリレンザに匹敵する可能性があるのは天津感冒片や涼解楽を代表とする銀翹散製剤であるのではないか、と強く期待しているし、十分、可能であると考える昨今である。

 温熱の病邪は口鼻より入るのであるから、天津感冒片の少量をトローチ代わりに使用する方法による過去の実績は馬鹿に出来ないはずである。


【鳥および新型インフルエンザ情報】
    鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集
posted by ヒゲジジイ at 21:52| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

新型インフルエンザに変異すると弱毒化する

 鳥インフルエンザ自体が存在することは明らかだから、既存の人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが豚の体内で、互いの情報交換により生まれる新型ウイルスは当然、遅かれ早かれ出現する可能性は高いのであろう。

 この人から人へと容易に感染する新型ウイルスの誕生以後は、かなり弱毒化する。
 鳥インフルエンザH5N1型の致死率は約60%とされるが、新型になると2%以下に低下するだろうと予測されている。
(3,200万人が感染して最悪64万人の死亡者が出るとの予測が発表されているのだから、致死率は2%以下という試算になる。)

 この2%以下の致死率というのも、かなりな強毒性のインフルエンザと言えるが、これらの予測から考えても、昨日書いた「壮大なデマ」に近い話ではないかという疑義も、当たらずといえども遠からずと言えるかもしれないのである。

 このように数字をパーセントに変えて考えていくと、やはりダイオキシン騒動のケースに次第に接近しそうな気がしてならない予感である。
 狼少年のように、今にやって来ると言われ続けながら、まだやって来ない新型インフルエンザではあるが、さらに弱毒化して欲しいし、ダイオキシンレベルのデマもどきであってくれることを願うばかりである
posted by ヒゲジジイ at 01:42| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

壮大なデマかもしれない鳥インフルエンザ問題

 そもそも冷静に考えれば鳥インフルエンザが直接人間に感染するなんて有り得ない話なのである。
 もしかすると何年も前から騒がれているこの鳥インフルエンザ騒動も、ダイオキシン問題の場合と同様にデマに等しい話ではないかと疑っておく必要がある。

 いまだにダイオキシンが猛毒であると信じているおめでたい人が大多数らしいが、ダイオキシン騒動こそ、まったくのデマに等しいものであったことを知る人は少ない。

 今回の新型インフルエンザ問題でも、鳥インフルエンザが直接人間様に感染するなんて有り得ない話なのである。

 いまにもウイルスが変異して人から人への強毒性の新型インフルエンザが大流行を起こすと世界中で恐れられている。
 そのお陰で、抗ウイルス薬のタミフルやリレンザの各国の備蓄競争が続いている。

 何年も前から新型ウイルスの発生の危険性が叫ばれながら、未だに流行しないところを見ると、やはり思い出すべきは最初の出発点の鳥インフルエンザが直接人に感染するというウイルス学上では有り得ない眉唾である。

 今年中に大流行を見なければ、やはりダイオキシン騒動と同様なデマだったと判断すべきだろう。
 もしも本当に世界的に広く流行するとすれば・・・・・ちょっと書きたくても迂闊に書けない未確認情報が潜んでいる。
posted by ヒゲジジイ at 02:51| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

新型インフルエンザで漢方薬はどの程度有効だろうか?

 鳥インフルエンザが人から人へと感染する新型インフルエンザに変異し、世界的に流行するのは時間の問題だとされている。
 その時に最も期待される治療薬がタミフルであることは既に述べた。

 それでは漢方薬は役に立つのだろうか?という疑問であるが、少なくとも六経弁証の傷寒論医学では、あまり期待がもてそうにない。なぜなら、鳥インフルエンザに感染した人の症状から類推できる部分があるからである。

 咽喉腫痛を伴って急に高熱を発し、その後に下痢や嘔吐、そして各臓器から出血が生じて・・・

 これらの症状を弁証分析するには温病学における三焦弁証がもっともフィットする。
 病毒(新型インフルエンザウイルス)を上から受けると少陽三焦を通路として上から下へと縦方向の伝変形式とっている。

 温病学を取り入れようとしない日本漢方(日本古方派)にはあまり期待できないが、中医学派の先生方には三焦弁証を主体に、多少とも貢献してもらえるかもしれない。
posted by ヒゲジジイ at 22:59| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

新型インフルエンザが日本に上陸したら漢方薬で治せますか?

 鳥インフルエンザが変異して人からヒトへと伝染するようになったら、日本へ上陸する危険性は極めて大きくなる。
 ひとたび上陸した場合には3200万人が感染し64万人の死者が予測されると発表されているが、これに多少とも対抗できるかもしれないのが例のタミフルだといわれる。

 それゆえ、タミフルの備蓄が急務とされているらしいが、今年は通常のインフルエンザがそれほど流行しないので巷にはややだぶついている?と噂される。
 「いつ発生してもおかしくない」といわれる新型インフルエンザであるが、タミフルが有効に作用してくれることを祈るばかりである。

 ところで、この新型ウイルスには漢方薬は効かないのだろうか?という質問を昨今しばしば受けるので、それらのご質問に対する予測を書いておきたい。
 
 まず、西洋医学でも治療に難航を極めることが予測される、このやっかいな伝染病を漢方薬がそれほど容易に通用するとは考え難い。しかしながら、一般のインフルエンザ程度なら、タミフルに負けない実力を発揮している漢方であるから、多少とも通用するのではないか、と考えても僭越すぎることはないだろう。

 つまり、中医学の弁証論治を正確に行い、温病学系統の知識と技術をフルに発揮すれば、あるいはかなりな成果が得られる可能性も十分に考えられる。
 正確な弁証分型の把握と、適切な漢方薬の配合があれば、タミフルに負けない貢献ができるのではないかと期待したいところである。

 温病系のパターンであれば、やはり主薬は銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)を主体に、辛夷清肺湯や結胸散、あるいは高熱に備えて地竜(ミミズ)、牛黄製剤など。吐き下しを伴うようであればカッコウショウキサンや猪苓湯や五苓散など。付録として板藍茶や白花蛇舌草も役に立つことがあるかもしれない。
 傷寒系の方剤、葛根湯や麻黄湯、あるいは参蘇飲も必要になることもあるのかもしれない?

 現実に新型インフルエンザが上陸した場合を恐れて、昨今、頻繁に問い合わせを受けるのみならず、常連さんやお馴染みさんたちに限っては、漢方薬を買い被ってか?風邪関連の漢方処方の備蓄(苦笑)に余念がない。

 もしも、我々漢方専門薬局の人間が真っ先に新型インフルエンザに斃れては面目ないので、今からあらゆることを想定して頭の訓練をしておく必要がありそうだ。
posted by ヒゲジジイ at 00:17| 山口 | 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

鳥インフルエンザは人間の肺の奥に感染しやすい部分があるという河岡義裕・東大医科学研究所教授らネイチャー誌に発表!という報道

本日の読売新聞の朝刊で知った記事。

ネット上の最新ニュース報道でも伝えられているようだが、

要するに人のインフルエンザの受容体(細胞表面分子)は鼻から気管支に集中しているのに対し、鳥インフルエンザの場合は、気管支の先の肺胞に多いということがはじめて確認された、という報道である。

これが23日付のイギリスの科学誌ネイチャーに発表されるということであった。

ということは、感染すれば一気に肺炎ということなのだろう。

これじゃ〜〜銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)が主体どころではなさそうで、小陥胸湯系列や清肺湯系列の方剤を強烈に使用しなければならないことが予測される。

あくまで漢方処方や中医方剤で考えてみる頭の体操の段階ではあるが・・・・・、やはり相当手ごわい相手のようですね!

ただし、上記の読売新聞の報道だけではもう一つしっくり来ないので、ネットで調べたところCNN http://www.cnn.co.jp/ の報道が少し参考になった。

河岡教授らによると、現在のところ鳥インフルエンザに感染するときは肺胞部分であるから内部で増殖して外部には飛散しにくい。だから感染しにくいということだそうだ。

それゆえ爆発的に感染力を持つには
河岡教授は、高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染が拡大するには、変異が起こり、ドッキング部位がヒトのインフルエンザと同じになる必要性があると述べている。

ということだそうだ!

となれば、やっぱり銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)が主体の従来のインフルエンザにかなり近づくということが云えそうに思うが、どうだろう?
posted by ヒゲジジイ at 18:14| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月11日

産経新聞12月7日の「潮流」欄に鳥インフルエンザ問題を要約した貴重な参考記事を発見!

産経新聞の12月7日の「潮流」という欄で、

タミフルの安全性は    「副作用」に惑わされずに

との見出しで貴重な記事を発見。
むしろ副作用問題よりも、新型ウイルス問題に関する記事が貴重であり、タミフルの効能などと絡めて、極めて参考価値が高い。
とくに参考価値が高いと思われる後半部分を次に引用したい。
引用部分は青色の活字で示す。
インフルエンザウイルスは、人の咽(のど)の細胞に付着し、その細胞内で増殖した後、細胞から外に出て周囲の細胞に感染していかないと死滅してしまう。細胞外に出るとき、ノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれるウイルスの表面のとげ(タンパク質)が作用する。このノイラミニダーゼの作用を阻害する薬がタミフルだ。
 鳥インフルエンザウイルスが変異したり、既存の人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスがブタの細胞内で再集合を起こしたりして生まれる新型ウイルスも、同じメカニズムで増殖する。だから「タミフルは新型インフルエンザにも効く」(感染症の専門家)。
 だが、「効果が証明されているのは試験管内での実験だけ。新型が現れ、感染した人に投与してみないと、どこまで効くかは分からない。タミフルが効かなくなる耐性ウイルスの問題もある」と指摘する研究者もいる。実際、鳥インフルエンザH5N1が、人に感染し、死者まで出しているタイやベトナムでは「タミフルが効かなかった」との報告があり、ベトナムでは耐性ウイルスが現れている。
 タミフルはウイルスが増え過ぎると、その効果が薄れてしまう。このため、既存のインフルエンザでは発症後、四十八時間以内に服用しなければならない。
 感染症の専門家は「鳥インフルエンザという特異性を除けば、タイやベトナムではこうした服用方法が守られているか疑問だ」と語る。耐性ウイルスについては「タミフルと同じ効果があり、吸入器を使って服用するリレンザ(商品名)という薬もある」と話す。
 厚労省は二千五百万人分のタミフルの備蓄を決めた。ワクチンの量産までには新型ウイルスの出現から半年かかるため、どうしてもタミフルで時間を稼がないといけない。
 薬は必要悪だ。大なり、小なり、副作用がある。それに「新型には効かない」との説にやたら振り回されてもいけない。(編集委員 木村良一)

 以上が、記事の後半部分の全文である。
ただ、半年も製造にかかるワクチンの問題、このワクチンも、どの程度有効であるかは、やや疑問が残るところでもあるが(その間に表面分子がさらに変異するなど・・・)、その点の問題以外は、鳥インフルエンザ問題を多角的に捉えて的確に要約されていると思う。
posted by ヒゲジジイ at 15:17| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月28日

注目に値する「週刊文春」に掲載された新型インフルエンザ関連記事

「週刊文春」の12月1日号である。
一部の記事には、大変説得力がある。

厚生労働省予測、死者64万人のことや、WHOが発表した最悪のシナリオの信憑性の薄さに対する論証や、現在問題視されているH5型鳥インフルエンザは、新型に変異しにくいことの証明など。

さらに、ワクチンの無効性およびその副作用問題。

タミフル問題は、死に到るほどの副作用は稀にしても、肝機能障害や白血球減少など、さまざまな副作用がある危険性の指摘など、一般の人には知られていない事実がしっかり書かれている。
知っているのは薬の専門家である薬剤師、および治療の第一線に立つ医師ばかりなのである。

確かに昨年、インフルエンザの予防接種をした方で、接種後より一ヶ月以上にわたって微熱と全身倦怠感で相談に見えた方がいたし、自己免疫疾患をかかえる若い女性が、インフルエンザの予防接種を受けたあくる日に、風邪様症状に見舞われて発熱し38度弱。
この方の常用の風邪薬、銀翹散製剤と参蘇飲などの併用で治したことがあった。

ともあれ、今回発見の週刊誌記事は、参考価値の高いものである。
posted by ヒゲジジイ at 00:32| 山口 ☀| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする