インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2005年11月26日

漢方風邪薬の宣伝文句「青い風邪」「赤い風邪」って本当にあるのだろうか?

たしかに、寒気ゾクゾクして全身の節々が痛い、透明な鼻水サラサラの「青い風邪」と、咽喉が乾燥して痛く赤い顔した「赤い風邪」って言えば、いかにもきっぱりと分けられそうに見える。

漢方薬局などの風邪薬の宣伝文句によく使用される「青い風邪」や「赤い風邪」だが、そうはきっぱりと分けられるものではない。

青い風邪には、葛根湯や麻黄湯あるいは小青竜湯などが使われ、赤い風邪には銀翹散製剤というのが通り相場。

ところが、ことほど左様に截然と分けられるものではない。
最初は青い風邪から、すぐに赤い風邪に変わったり、あるいは青い風邪と赤い風邪が同居していたり、むしろこのような赤い風邪と青い風邪が混合していることのほうが断然多い。

だから、宣伝文句のようにきっぱりと分けてしまうから、治る風邪も治りにくい。

漢方医学や中医学は、それほどマニュアル化出来るほど単純ではないと思うのだが・・・・・

臨床の実際というのは、風邪や流感といえども、普遍性と特殊性という両面から考えて適切な漢方薬を考えなきゃ〜、つまり同じ風邪でも、やっぱり複雑多変であるって〜〜ことですよ。
posted by ヒゲジジイ at 17:54| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葛根湯で風邪を未然に防いでいる常連さんがいたのを思い出した!

かなり遠方の方で、慢性疾患に対する漢方薬の配合も、最近では安定してきたので、再々は直接来られないので、電話相談に切り替えて毎月、必要な漢方薬を送付してあげていたかたが、昨日も定期的な相談兼注文の電話があった。
そうだ、この方こそ当方の葛根湯エキスの錠剤を常備されていた。
話題も、鳥インフルエンザ問題から、この方の多くの風邪は、葛根湯で先手を打つことで、いつも簡単に治っている、とのことだった。
常に、おかしいと思った時点で直ぐに使用しているから、確かに良く効いている。
ところが、昨年三月下旬に引いた風邪は葛根湯だけでは治しきれず、気管支炎を併発して、病院治療で抗生物質まで出されたが、それでも一向に効果が無く、遠方でも常連さんだから電話相談で症状をしっかり把握して、小陥胸湯加味方に白●蛇●草エキスの併用で即効を得たことがあった。
昨日の電話でも、その時のことを思い出され、風邪の勢いが強い時には、葛根湯だけでは無力なんですねどんっ(衝撃)exclamationと、感慨深げだった。
しかしながら、通常の風邪では、引きかける前に私用してとても重宝しているとのことだった。
引きかけた時に使うのがコツで、ワンテンポ遅れるとダメですね〜と言われることは、葛根湯の愛用者だけに、的確である。
posted by ヒゲジジイ at 00:17| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

過労の医師の気管支炎に使用した漢方薬類

集中治療室に何週間もつめて後、過労も重なってひどい気管支炎を発した。
咽喉腫痛もあったので、使い慣れた次の方剤を連用。

涼解楽(銀翹散製剤)、辛夷清肺湯、結胸散(小陥胸湯加味方)、板藍茶、白花蛇舌草

をそれぞれエキス製剤やエキス食品で併用。
黄痰が続いた気管支炎もこれらによって発熱せずに、引き続きハードな勤務をこなしながらもようやく治まるかに見えたが、乾燥咳となってもう一つ治らない。
そこで手持ちの麦門冬湯エキスを服用したが半減するもののもう一つ。
そこで、滋陰降下湯エキスを先日送ってあげていたが、忙しくて先ほど電話で話しながら、今回はじめての滋陰降下湯を服用したところ、話している間に見る見る咽喉から気管支にかけての乾燥刺激感が急速に軽快している。
また、明後日に漢方薬を取りに来るということなので、養陰清肺湯エキスとどちらがよりベターか比較してみる予定である。
なお、明らかに本来なら抗生物質も併用したほうがより効果的な黄痰なのだが、いくら勤務医でも、それを手に入れるのに一々面倒だから、分かっちゃいるけど手に入れなかったと言う。

医者の不養生というか、意外に自分のことになるとメンドクサガル医師が、小生の身内には多いのであった。

とにかく、このケースは明らかに抗生物質を併用すべきだった。
当の患者でもある医師自身も認めているのであるから間違いない。
これに明らかな発熱があれば、地竜エキスも加えるべきところであるが、幸いに発熱は一度も無かったということだった。

ともあれ、これとは別に
漢方と漢方薬の質疑応答集と村田漢方堂薬局の近況報告
の、問い合わせフォームでご連絡頂いた西洋医学専門の一内科医の風邪治療に対する嘆き?のご連絡が以前あったことを思い出したので、これも参照されたい。

男性医師からの西洋医学治療における風邪治療のパターン化における味気なさの嘆きのお便り
一部許可を得て再録。

確かに、西洋医学風の治療法は面白くないです。

「鼻水、鼻づまり」 → とりあえずPL「鼻や痰が色つき」→ とりあえず抗生剤 (第三セフェムが多い、小さい病院なら1種類しか無く自動的に薬名は決まってしまう)「鼻、痰が粘っこい」→ とりあえずムコダイン「咳が出る」    → とりあえずメジコン「のどが痛い」   → とりあえずロキソニン、トローチも?あとイソジン。

「熱が出る」    → これもロキソニン「まだ鼻が黄色いです」→「抗生剤変えましょう。

(そんな抗生剤ばかり飲んでもなあ、職業上出さずにはいられないか)」「どうしたら早く直りますか?」 →「まあ2,3日はかかりますよ。

よく水分とって寝といて下さい。」と、パターン化されていてアレルギーや他の薬を飲んでない人なら、コンピューターにやってもらったほうが正確です。

 漢方ならこまかい症状によって薬が違うのに、西洋医学はパターン化されている。

治るかどうかは確率の問題。

 西洋医学の抗がん剤でさえ、みんな同じ処方ではダメなことに気づいてオーダーメイド(正確にはテーラーメイドらしい)医療をめざしているのに。

まさか漢方でランダマイズド・コントロールド・トライアルをしているとは知りませんでした。

中医学に従い細かい症状(?)ごとに効果を検討して、やっぱり中医学は正しかった、と確認するつもりならともかく。
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月24日

風邪引きが恐い季節がもう直ぐそこまで来ている!

タイトルに続いて、だから本当に有効な風邪やインフルエンザの治療法方があれば、それが知りたい!
意外に葛根湯は効かないじゃないか、と本音ではそう思っている漢方専門薬局は多々あるはずなのである。
ところが、日本漢方の先生方は、服用方法を工夫して短期間に小刻みに云々と、ちょっと小生から言わせれば危険なアドバイスをされるかたも見受けられる。
この葛根湯の配合薬中には覚醒剤の原料ともなり得る「エフェドリン」を主成分とする「麻黄(マオウ)」が含まれているのだ。
だから、虚弱者や心臓が悪い人、高血圧の人などには、大量に服用するとトンでもないことすら起きないとも限らない。
また、これは蛇足だが葛根湯はドーピングテストに引っ掛かる。
さもありなん。やはりエフェドリンを主成分とする「麻黄」が含まれるからだ。

この麻黄も、適切な方剤に配合されて使用すれば、喘息などにもかなり有効な場合があるが、これはまた別の話である。

ともあれ、葛根湯が適応するのは、風邪引きの初期で、ぞくぞくと寒気がして、首の裏をもむと意外に気持ちい〜〜〜というときで、汗が全くない、という条件なら即服用すれば、軽い風邪ならそのまま治ってしまうだろう。
ところが、ウイルスのパワーが強いと、葛根湯で首凝りや悪寒が取れても、次の段階、咽喉腫痛に微悪寒と熱感がやってきて、最初に感じた強い寒気はなくなって、微悪寒にともなうイヤな熱っぽさ、それに咽喉が痛い!という段階である。
この時こそ、中国漢方の代表的風邪薬「銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片)の独壇場であるといっても過言ではない。

その詳細は、必ず日本全国の、中医学をよく勉強さている漢方専門薬局に出向いて、直接ご相談されることである。
実際には、意外に細かいテクニックがあるので、素人療法は禁物である。

いずれにせよ、そのヒントだけは、続けて本ブログで書き続けるので、むしろ専門家こそ読んで欲しいと思うくらいだ。
合併する証候によっては、他方剤をたくみに併用しなければならないことも多いのが、中医学的風邪治療漢方の難しいところだが、きちんと経験を積めば、臨機応変の配合を適切にアドバイスできるものである。
posted by ヒゲジジイ at 22:59| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

慢性風邪症候群?に銀翹散製剤と辛夷清肺湯を主体で泥沼から脱した人の葛根湯経験談

長年の慢性風邪症候群で、常に咽喉の炎症があり、繰り返しの風邪様症候群に伴って微熱の繰り返しに、医院から処方される折々の抗生物質で一時しのぎを繰り返すばかりで、根治しない。
血液検査上では、白血球の中では、リンパ球の比率が6割近く、好中球が3割代で、医師は問題ないと言われるが、この辺はもしかすると抗生物質乱用による問題が無きにしも非ず。
副鼻腔炎を伴っているので、濃厚な鼻汁が咽喉に落下して細菌感染を繰り返していることが考えられたので、銀翹散製剤と辛夷清肺湯に白花●舌●エキスの併用半年でかなり改善され、一年たつころには別世界のように改善。ほぼ9割は治った状態か?
ともあれ、この方の葛根湯体験。
若い頃は、風邪を引いて直ぐに服用すると一発で治った経験が一度あったが、その後は、少し前まで通院していた医院で、何度処方されても、葛根湯だけで効いたことは一度もなかった。むしろいつも有効なのは抗生物質ばかり。
一度だけ、こじれにこじれて気分が悪かった時に、「柴胡桂枝湯」を処方されてスッキリ効いたことがあった。
ただ、お医者さんにしかられたけど葛根湯と葛根湯加川芎辛夷を合わせて飲んだら、凄く良く効いたので、両方処方してくれるように先生に請うと、ひどく叱られた。(注:叱られて当然で大変危険な配合である。配合薬中の麻黄が2倍となり絶対にやってはいけないexclamationexclamationexclamation
以上、すべて漠然とした記憶だと言うことで、思い出したくない過去を、思い出させないでくれと、相当に迷惑がられてしまった
exclamation×2exclamation×2exclamation×2むかっ(怒り)
posted by ヒゲジジイ at 13:45| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月21日

漢方薬で風邪やインフルエンザを治す最大のコツ!

参蘇飲を飲んだら急に元気が出て風邪もどこかに吹き飛んだから、とても大切なことを書いておく気になったので、上記のタイトル通り、風邪やインフルエンザを漢方薬で上手に治すコツを伝授しよう!

まず、小生が先ほど参蘇飲で治ったからといって、誰もがこの方剤で治る訳じゃない、てことをよく肝に銘じておいて欲しい。
これが漢方医学、中医学の大変難しいところで、普遍性の医学ではなく、個別性の医学という要素がかなり強い、それだけにというか、そのお陰で、ピッタリ的に当たると素晴らしい効能を発揮するのが漢方薬の特徴である。

風邪やインフルエンザという急性感染症、上気道炎というか、まあ書きなぐりだから正式病名は勘弁してもらって、このような急性で始まる病気というのは、時々刻々に変化するから、時に半日で漢方薬の配合を変化させなければならないこともある。
一日毎に配合が違うことも珍しくない。
だから、必ず中医学を中心によく勉強している漢方専門の薬局さんと親しくなり、常連さんに近くなっていると大変有利である。

たとえば小生の薬局では、風邪やインフルエンザを漢方薬で対処する常連さんがかなりおられるが、これは常連さんだから可能なことで、突然、新しい人が、

風邪薬チョウダイ!

とやって来られても、薬を合わせるのは簡単だが、多くの場合、新人で来られる方というのは漢方薬の綿密さを知らないので、根掘り葉掘り症状を訊こうものなら、怪訝な顔をされるのがオチで、そんな羽目になるのは御免だから、はじめてこられる人の条件として、病院通いしてもどうしても治らず、ほとほと困ってやって来られた方だけ、ご相談に乗ることにしている。

一方、常連さんときたら、当方の風邪常備薬をサマザマ保管して準備されているので、話は簡単。電話でも指示アドバイスできるという寸法で、小生よりも腕が良くなった常連さんもいるほどだ。

という風に、お近くの中医学を主体に勉強されて、症状を根掘り葉掘り聞いてくれて、綿密なアドバイスをして下さる漢方専門薬局さんと早めにお近づきになっておくこと。

これが最大のコツでんねんexclamation

やっぱし、素人療法は禁物で、葛根湯くらいが効くのは初期の寒気があって項背部が凝る人に限られる。

これはヤバイ!本格的に風邪を引いたぞ!病院にいかなくちゃ〜〜!

という段階になって葛根湯を病院で処方されても、ほとんど効くわけがないexclamation×2exclamation×2exclamation×2
なぜなら、葛根湯が効く段階というのは、寒気がして首が凝る、もしかして風邪を引いたかも、という段階で服用すべき漢方薬で、こりゃ〜^病院に行カニャ〜〜ヤバイ、と思う段階では、ほとんど葛根湯では手遅れ、次の段階、多くは銀翹散製剤が中心で処方されるべき時期に来てしまっている、といこと。

だから、病院で出される葛根湯が効かないのは当たり前で、むしろそのときは効かずに残った葛根湯が、次に風邪を引きかけた時に使ってみたら、今度は良く効いた、という人がタマにあるのは、以上の事情によるわけですねん
手(チョキ)
posted by ヒゲジジイ at 21:37| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自分が風邪を引いてしまった!

風邪に葛根湯というのは神話に近い、つまり過度な期待を寄せないほうが良い、それほどの威力はないのだから、ということを言い続けているわけだが、バチが当たったのか、自分が風邪を引いてしまった。
自分のことになると、かなりいい加減なところがあるが、自分の身体だから風邪くらいは自分で何とかなる。
夜間に冷え込んだからエアコンの暖房を入れても、本が傷むのが嫌で加湿器など湿気を保とうとはしない。身体よりも本が大切である。
だから、暖房と乾燥が効きすぎたのか、朝起きると軽度の頭痛・咽喉がコソバユイ・寒気・透明な鼻水で、項背部がややこっている。
ごく軽症の風邪だから葛根湯だけで十分だろうが、敢えて銀翹散製剤と板●根エキス製品を併用。
効いたかどうか分からない。
午後、仕事上、ワープロ(パソコンではない!)をいじくり過ぎて気分悪く、項背部の凝りは消えていたが、葛根湯を服用。
その後もワープロで目を酷使したために、軽度のむかつきを感じたので、葛根湯が効いたかどうか分からず、風邪も大したことがなく、鼻水が少しでてくしゃみが時折出る程度だから、その後は、どの漢方薬も服用するのが嫌になって放置。
今、夜8時半だが、気がついたら殆ど治っているみたいだが、多少の寒さを感じるので、暖房をしっかり入れている。
食欲が落ちているので、ハタと思い出した。このような軽症の風邪で食欲が落ちている時は、数年前までは参蘇飲と板●根エキスだけで簡単に治っていたことを。
これが自分の身体だからいい加減にしているが、仕事上だったら正確な判断をしていたことだろう。
参蘇飲を服用すれば残りの風邪もスッキリするだろうが、まだ服用せずにいる。

漢方の専門家らしくもないこんな杜撰な風邪治療の話をどうして持ち出したかというと、軽症の風邪は暖かくしていれば薬を服用せずとも、短期間で自然に治ることが多いことを言いたかった。
このように食欲不振で、一般的な風邪治療の漢方薬が胃に少し触りそうなときは、参蘇飲を主体に使用するのが無難なのである。
だから、インフルエンザが流行る時は、銀翹散製剤に参蘇飲を加えるケースが多くなる。吐き下しをすれば、参蘇飲のかわりに藿藿●香正気散(カッコウショウキサン)の出番となるなど、色々なバリエーションがあるので、いずれしっかりと書いておきたい。

(この間、中断して参蘇飲エキスを煎じ薬濃度で服用。胃もスッキリして風邪引き感覚がほぼ消退したのを確認して、再び追加記事を投入する!)

ちょっと参蘇飲を服用して効き目が出る間を待ってこの記事を再開している。
これが仕事上の患者さんだったらどうしていたかを考えた。
自分のことには大変杜撰で常連さんに
「何か良い漢方薬を処方してくれよ」
と逆に懇願してみたり、ふざけた野郎であるが、実際には本日のような症状の人には、間違いなく次の配合をアドバイスしている。

参蘇飲を土台として銀翹散製剤の天津感冒片を一回に1錠だけをトローチのようにして飲むこと。必ず1〜2錠以内でよい。これに板●茶の粉を一袋併用。
この組み合わせを1日3回。


そうです。この配合が大正解だったのです。
自分のことだから薬を取りにいくのが面倒で、前述のような杜撰なやり方をしていたが、それでも夕方にはかなり治っていた。
食欲が少し落ちてもう少しすっきりしないことには、これを書いている手前もある。
正しい方剤を服用して見本を見せなければと参蘇飲をしっかり服用して来たわけである。
もちろんこれにまずい天津感冒片を1錠と板●茶を1袋分追加すべきなんだけど、もう治り際だから面倒だ。
自分は面倒でも、常連さんたちは小生の指示通りをしっかり守ってくれるから、多くの場合もっとスムーズに治る。
人にアドバイスするのと、自分の場合では、わかっちゃいるけど面倒なのよ、とふざけたことを書いている間に、本当にスッキリと治ってきましたよ。
あ〜〜急にお腹がすいてきたグッド(上向き矢印)
posted by ヒゲジジイ at 20:26| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月19日

鳥インフルエンザ問題と漢方薬、他のブログ「漢方と漢方薬および中医学関連情報」に先を越されてカタナシ(笑)

医薬漢方系の情報ブログ

漢方と漢方薬および中医学関連情報

に先を越されて、本ブログはカタナシであるむかっ(怒り)わーい(嬉しい顔)

鳥インフルエンザに備え一般のインフルエンザにはタミフルを使用しない

というタイトルの下、日本漢方やエビデンス漢方の問題点を鋭く指摘している。

特に専門家筋には参考価値が高いはずである。

それにしても、本ブログに掲載すべき内容ではないか
exclamation&questionexclamation&questionexclamation×2わーい(嬉しい顔)パンチパンチどんっ(衝撃)モバQ
posted by ヒゲジジイ at 20:09| 山口 | 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11月3日投稿分の風邪をこじらせて気管支炎となった男性のその後の経過と精密検査結果

風邪をこじらせて気管支炎の続報である。

引き続き漢方薬だけの治療、すなわち銀翹散製剤(天津感冒片)と辛夷清肺湯エキス錠・小胸陥湯加味方に板●根エキス製品の併用により、右上葉の疼痛・咳嗽・咽喉腫痛もほぼ消退したが、先週、怪しい部分に内視鏡を入れて細胞検査をしたところ、一番恐れられたがん細胞もなく、結核の問題もなし。

ただ、「気管支は相当ひどく痛んでいる」ので回復には時間がかかるだろうとて、自覚的にはほぼ完治に近いが、引き続き当方から出している漢方薬のみを半量に減して、当分の間再発予防兼組織修復のために継続することとなった。
初期に西洋医学治療を行った以外は、上掲の漢方薬方剤の配合を服用し始めた時点で、漢方薬治療だけを継続しているわけである。

危惧された重大な疾患は一切無かったのは幸いであった。
posted by ヒゲジジイ at 15:49| 山口 | 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陰虚体質の中年男性の風邪治療薬は「養陰清肺湯エキス」

薬系漢方専門メーカーT社の中年男性の風邪治療薬は、ここ十年、養陰清肺湯エキスのお陰で2日以内に治癒するそうである。

体質は、中医学でいう陰虚体質、陰液不足を生じやすい体質で、舌苔が比較的乏しい。
それゆえ、このような滋潤作用のある方剤が適応するのである。
通常は、急性疾患に使用すると邪を留める恐れがある、といわれる地黄が配合された方剤であるが、この方にとっては問題になっていない。

風邪を引くと必ず咽喉がやられるので、この方剤を直ぐに使用すると、2日以内に治るので、ここ十年間は発熱もしたことがないと言われる。

この方は、比較的特殊なタイプであるから、明らかな陰虚体質の人でない限りは、真似しないほうがよい。

あくまで、一般的には銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片など)が主体であることが多い。
続きもありますよ!!!
posted by ヒゲジジイ at 00:59| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

葛根湯、カッコントウと聞きまくるので、皆にうるさがられだすしまつ!

2年目くらいの常連さんご夫婦にも、葛根湯の使用経験をおたずねしたら、完全にウルサガラれ、煙たがられ、嫌がられてしまった!

あんなもん、キクワキャナイジャン、とのたまう人が断然多い漢方薬局風景である。

ナンジャコリャ〜〜の典型

新しい人には、変な漢方薬局、漢方薬をけなす為に薬局日来店(ひらいてん)のかよ〜〜^、といった怪訝な顔。
事情をしらない新人さんこそ、却って不安を抱くのかも。

でも、そんなことはお構いナシの、へんてこりんなヒゲ薬剤師なのであった。時計


posted by ヒゲジジイ at 21:52| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

60代のお嬢様の葛根湯経験談

お付き合いだけは、とっても長い60代のお嬢様。

急性の腰痛発作を芍薬甘草湯と猪苓湯(むくみ防止)で、毎度、一気に良くなる常連さん。

今回もこの配合で治ったあと、風邪常備薬の補充として「参蘇飲」製剤などを購入。もちろんメインの「銀翹散製剤」は常備している。

この方にも、過去の葛根湯経験談を話してもらう。
過去、風邪を引くと直ぐに通院されていた方だから、興味深い。
彼女が行かれる病院は、風邪を引くと必ず葛根湯が出され、一度として効いたためしがない、ということ。
「だから、アンタトコに来てるんじゃないのダッシュ(走り出すさま)!」
と、30年前の絶世の美人も、小生との長い付き合い、毒舌交換は再々である。

それでも「あれだけ病院が好きなんだから、一度くらいは効いたことがあるだろう」
と問えば、
「もしかして引いたかも???という段階で、一二度、効いたことがあるくらいで、本当に風邪を引いてしまったら、全然ダメね」

このように、多くの方の表現では、

「本当に引いてしまったら」

葛根湯は無効ということであるが、この「本当に引いてしまったら」というのが意味深長なのである。
モバQ
posted by ヒゲジジイ at 16:07| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月08日

奥様のアドバイスに従わず風邪を引いたご主人が総合病院で出された治療薬は「葛根湯」だけだった!

そろそろ、風邪が怖い季節になってきた。
だから、当方の薬局では、常連さんたちが常備薬の銀翹散製剤を買い込まれて準備に余念が無い。

数年前の話だが、20年以上の常連さんで60代の女性は、慢性疾患に対する漢方薬と共に、風邪関連の常備薬は万全に備えられ、先手を打つのでこじらせたことが無い。
事のついでに、銀翹散製剤(天津感冒片)の規定の半分を常用して、慢性頭痛も根治させた実績のある方である。

頑丈なご主人は、風邪も滅多に引かない人が、その年の冬は咽喉腫痛を伴う風邪を引き、奥様の漢方薬風邪治療セットを勧めるのに耳を貸さず、総合病院に駆け込んだところ、何と!出されたのが医療用漢方の「葛根湯」だけであった。

帰宅後、夫婦で大笑いした。「お前の言う通りだった!」

この言葉は意味深長であるが、敢えて解説しない。
もともと丈夫な方だから、上記の銀翹散製剤に「板×根」のエキス散を併用して、即座に治った。

そろそろ、本当に風の季節がやってきた。
難病相談ばかりが主体の漢方専門薬局でも、年がら年中、銀翹散製剤はコンスタントに回転する。

ともあれ、もしも、当方の常連さんに「風邪に葛根湯」などと陳腐な神話を話せば、大笑いされて、ちょっと●●されるかもしませんよ
exclamation×2exclamation×2exclamation×2
posted by ヒゲジジイ at 23:29| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月06日

抗がん剤や放射線治療中による免疫力低下で易感染症に対する銀翹散製剤の活躍

一昔前と違って、がん患者さんは増加の一途を辿っているとはいえ、西洋医学治療の進歩と相俟って、根治が無理なケースでも、うまく付き合って長生きできるケースが断然増えている。

その一端のお手伝いとして、漢方薬(医薬品)も大いに活躍している、と断言するのは手前味噌か?

デリケートな部分の自慢はそれくらいにして、現実的な話として、記事タイトルに示すとおり、抗がん剤治療や放射線治療による免疫力低下時に、易感染症となって、ウイルスや細菌感染による問題が常につきまとっているものだが、当方のような漢方専門薬局では、多くの急性感染症に大活躍しているのが、やはり銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片)を中心にした中医方剤類、中薬・中草薬類である。

高熱を発するような急性感染症でも、遠くの主治医にかかる前にすかさず使用される賢明な患者さんが多いだけに、主治医に相談する前に治っていしまう事例は数知れない。

がん患者さんに限らず、多くの免疫がらみの各種難治性疾患においては、急性感染症から引き起こされる肺炎を最も警戒しなければならないが、時には「敗血症」の問題も生じかねないので、即刻、中医方剤類を使用して、未然に防ぐ懸命な患者さんたちが多いのである。

しかしながら、これらの方たちは、やはり長いお付き合いから生まれた信頼関係により、急性感染症防御の中医方剤、中草薬類の常備薬を家庭に備えられるようになって以後に可能となったケースばかりである。

このようなことは、中医学派にとっては常識的なことではあるが、悲しいかな、日本国中で行われているこの常識も、世間一般にはあまり知られていないのが現実のようなのである。
posted by ヒゲジジイ at 12:10| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月03日

風邪をこじらせて気管支炎にまで進展したら

先日、ある70歳前の常連さんで、風邪を引いたのでいつもの常備薬「銀翹散製剤と参蘇飲」の2方剤を併用していたが、仕事をしては発汗と鼻水の繰り返しから気管支炎を併発し、そのまま病院に行ったところ抗生物質を出され、半分は収まったが、相変わらず軽度の胸痛と咳嗽、咽喉の軽度の痛みが継続しているとのご相談。

明らかな黄膩苔がかかっている。

発熱は最初からないが、胸の炎症部分にCT検査などで影があり、昔の結核の痕跡かもしれないが組織検査の必要もあると言われている。

一応、病院での治療薬はすべて終わり、残存している症状を何とかして欲しいとのことで、銀翹散製剤・辛夷清肺湯・小陥胸湯系の方剤・板×根エキスの併用一週間で、咳嗽および胸部の特定の痛みは消失し、咽喉腫痛も痕跡を残す程度。
まだ、継続中だが、最終的な病院検査も必ず受ける必要がある。

このように少し高齢の方が気管支炎にまでこじらせると、治るまでに期間がかかる。

日頃から、板×根が健康食品扱いであることを嫌っておられたので、今回途中から初めて使用した訳だが、初期症状の時に使っておれば、と複雑な思いである。
また、本来、抗生物質を必要としたくらいだから、白花×舌×エキスも併用して欲しかったが、これも日本では健康食品扱いだから、ここまでは説得出来なかった。

日本において医薬品扱いの漢方薬でなければ、いわゆる健康食品扱いされるものには、過度に抵抗感を持たれる方もおられるのである。
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2005年11月02日

風邪・流感に対する傷寒論医学の無力感

前回は、漢方製薬メーカーの社員さんによる「麻黄湯」経験談をご紹介したが、悪寒が続いている間は、明らかに有効であるが、悪寒が止んだあとに、そのまま続けていてスムーズに治るとは限らない。

咽喉腫痛を伴っているときはなおさらで、ほどほど悪寒が取れた時点で銀翹散製剤を併用するなり、あるいは最初っから併用しておくなりして、悪寒が殆ど取れた時点で、きっぱりと麻黄湯は中止すべきであろう。

明らかに、現代の風邪や流感においては、傷寒論医学通りの「傷寒」から始まっているように見えても、直ぐに「温病」に転化するのである。

こんなことは、どの教科書にも書かれていないが、小生の長年の経験から、そのことを断言できる。

事実は「教科書」よりも奇なり

といったところである。

漢方と漢方薬の真実の日録:2005/10/16

において、古方派時代の恥ずかしい経験を記しているが、高熱を発してしまうと、傷寒論医学では、殆どなす術(すべ)が無くなるのである!

もちろん、傷寒論医学こそ漢方医学および中医学の大切な基礎部分を形成しているので、不可欠な「聖典」であることに間違いないのだが、現代社会における風邪や流感(インフルエンザ)など、多くの急性疾患を含めて、これだけに固執していたのでは、殆ど無力に近いというわけである。

「温病条弁」や「温熱経緯」など、温病論医学を積極的に取り入れないことには、現代の多くの急性疾患には、太刀打ちできるものではないと思われるのである。
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2005年11月01日

昨日夕方みえた某漢方メーカーさんの社員2名の風邪治療経験談(麻黄湯)

お一人は特殊で、悪寒の強い風邪に、咽喉腫痛は全く伴わないのがいつものパターンで、麻黄湯を服用して悪寒が消えた後、真武湯に補中益気湯を併用するが、治るまでに長くかかるとのこと。

もともと寒がりで、扁桃腺摘出手術を小さい頃にしているとのこと。

もう一人の方は、節々の痛みをともなう悪寒が激しい風邪で、麻黄湯を使用して、明らかに悪寒と節々の疼痛は消失するが、その後の治りがもう一つよくなかったとのこと。
咽喉腫痛をともなっていたらしいが、最後まで麻黄湯で押し通したとのこと。

ヒゲ薬剤師、愚考するに、悪寒が飛んだ時点で、早めに天津感冒片を併用し、悪寒がほぼ飛んだ時点で、麻黄湯を中止すべきだっただろうとの感想である。

ともあれ、そういえば、ヒゲ薬剤師の薬局では、悪寒とともに節々が強烈に痛む麻黄湯証を10年以上は遭遇したことが無い。

下関という温暖な地方ゆえか?
とは言え、冬は雪が降るほど寒い日が何日も続く、寒さの厳しい1月2月というものが、れっきとして存在している地方なのであるが・・・・・

ともあれ、麻黄湯は強い発汗剤でもあるから、少し寒気がしながら顔などがほてり、僅かに汗をかいているような風邪には、絶対に禁忌(使ってはいけない)の漢方処方である。
間違って服用すると、人によっては、発汗過多によって、ぐったり疲労が生じることが多い。
また、心臓疾患や高血圧症のある人は、使用すべきでない。

麻黄湯こそ、素人療法は禁物である
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2005年10月31日

漢方製剤製造メーカーの社員さんに葛根湯経験のインタビュー

時折やって来られる方で、どうしても漢方薬は1日に1回の服用だと決め込んで、3回だといっても理解できないことに難儀しているところへやって来られた某漢方製剤製造メーカーさん。

ちょっと待ってもらって、ようやく分からず屋さんにご帰宅願ったあとに、早速その外交さんに葛根湯での本人自身の使用経験を話してもらう。

お返事はいとも簡単。葛根湯で一度も風邪が治ったタメシはありません。

今後も、誰でもいいから、会社の社員でも誰でも、身近な人で、実際に葛根湯で風邪が治った例があったら、なるべく詳細に報告して欲しいと依頼。

実際には、葛根湯といえども、ほんの僅かに適切な使用のタイミングがあるのだが、皆さんワンテンポ遅れて使うからだろう。

それに、たとえ適切に使用できても、次の変化に対応出来てないから、結局は葛根湯で風邪が治ったという実感もわくはずが無い。

つまり、葛根湯の使用時期を過ぎて、直ぐに銀翹散製剤に切り替えるなり、最初っから銀翹散製剤と併用するなりの知恵と工夫が足りなかったということが言えそうだ。

但し、注意しなければならないのは、両者の併用は、甘草をたくさん含むだけに、高血圧患者さんや腎不全など、むくみやすい人などには、使用できない! と心得ておくべきだ。


そもそも、風邪を引いても、多くは葛根湯など使用する必要がないケースの方が断然多いのだから、とうぜんのことながら上記のように葛根湯と銀翹散を併用することは滅多にない。
あったとしても、ほんの半日か1日程度のものなのである。
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2005年10月30日

半ドンの土曜日(29日)に風邪常備薬を購入に訪れた常連さん2名

ちょっと具体的過ぎるタイトルになってしまったが、そろそろ危ない季節になったということだ。

難病系を専門とする漢方相談薬局にも、本ブログのテーマに相応しい直接的な動きが感じられる世間の雰囲気を表現したまでのことだ。

一人はご高齢のご婦人、銀翹散製剤(天津感冒片)と板×根をエキス散としたもの。
彼女の風邪予防兼治療薬としての常備品である。

もう一人は、中年前の婦人。
一家で風邪関連の漢方薬を常備されておられる方で、常に銀翹散製剤(エキス散となった「涼解楽」と錠剤の「天津感冒片」)は常備され、今回は手元に無くなった辛夷清肺湯と板×根エキス(板×茶)の補充である。

ところで、ここで葛根湯に関する具体的なアンケート調査も報告しておきたい。

後者の夫人へのインタビューから。

過去の一家の経験では、葛根湯は風邪を引くか引かないかの段階で使ったときに、効いたことはあったが、本当に引いてしまってからは全然効いたためしがない、ということだった。

まっ、それだから「中医漢方薬学」を主体に運営するヒゲ薬剤師の薬局の常連さんとなったということであろう。
posted by ヒゲジジイ at 11:46| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月29日

30代女性の高熱が一日で平熱に

常連さんの例で、やはり数年前の冬、咽喉腫痛と微熱がある時点で、銀翹散製剤と参蘇飲エキス散および板●根エキス製品の併用2回にして治ったつもりでいたところ、本格的な発熱が夕方から始まり、38度を超えて電話がかかる。

2回で中止せずに、そのまま治療を徹底すべく、継続しておけばよかったものを朝と昼の服用を怠っただけで、この通りである。

直ぐに同様な組み合わせに、地竜エキスも併用するように指示。

結果は、夕方の一回では、ほとんど不変で夜間服用しても39度近くなる。0時を過ぎてもう一度服用すると、朝には平熱に戻る。

まだ咽喉腫痛などが残っており、基本的に熱感も寒気も取れているので、参蘇飲だけを中止するように指示。

ところが、この方は胃弱で、参蘇飲を取り去ると途端に食欲が落ちた。

そこで参蘇飲も再開して、治療を徹底すべく、途中、地竜を外したのみで、1週間近くを服用して治癒。

いずれにせよ、高熱が深夜だけで終わり、1日というよりも半日近くで平熱に戻った珍しい例である。


ともあれ、風邪や流感は、誰でも罹る疾患だけに、こうして匿名患者さんの実例を掲載するに憚るところがないが、これが他疾患の難病系や転移がんなど、特定の疾患を、匿名の掲載だからといっても、やはり憚るところがあるものである。

その点、ありきたりで誰もが絶対といっていいほど罹患する感冒系統というのは、徹底した報告もしやすく、また、参考価値が高いものと信じるものである。
posted by ヒゲジジイ at 04:40| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月28日

インフルエンザに葛根湯は本当に効くのだろうか?

先ほど、漢方と漢方薬の真実における新設カテゴリの

病院からよく出される漢方薬の使用上の注意の中で、誤投与が顕著な小青竜湯を、世間ではどのような扱いになっているのか知りたくなって、「小青竜湯」で検索しながらネットサーフィンしていたところ、インフルエンザに関するショッキングな記載に出くわした。

このため、小青竜湯のことは、そっちのけで、インフルエンザ関連のことだから、本ブログで急遽、その問題を論じることにした。

同業の薬剤師さんらしき方の論説に、インフルエンザは初期には「葛根湯」で発汗させれば治り、こじれた場合は「小柴胡湯」で多くは事足りる。それゆえ、西洋医学に勝るのが漢方療法である、といった類の表現を勇ましく表現しておられた。

これは、小生から言わせれば、ほとんど錯誤に近いと思っている。

本心を言わせてもらえば、明らかな間違い。インフルエンザ、すなわち流感、流行性感冒が、葛根湯で治る人は、稀である。

小生の薬局で、丸一年、アンケートを取り続けても、いまのところ、一般の感冒ですら、はっきりと葛根湯で治癒した経験を持つ人を、医師・薬剤師・一般の患者さんたちを含めて、現在のところ、ゼロなのである。

今後も、アンケートをとり続け、葛根湯で感冒やインフルエンザが治った経験がある人が出現した場合は、前後の経緯を詳細に報告してもらい、記録して本ブログに必ず投稿するつもりである。

葛根湯も、ごく初期の、寒いかな?と思ったとき、明らかな咽喉腫痛が生じることも無い、軽度の感冒のほんの初期段階に使用すれば、一〜二回の服用で、そのまま治癒することも多い筈である。
だが、意外に皆さんこの段階で使用出来ていないからこそ、一年間のアンケートでは、葛根湯による感冒の治癒経験例が未だに収集できないのかもしれない。

逆に言えば、そのタイミングを失えば、葛根湯単独では、ほとんど無力であるということであろう。
posted by ヒゲジジイ at 09:55| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月27日

序章(流感による40度の発熱が2日で平熱に下がった女性医師)

医師本人から直接聞いた話。

3年近く前、流感が流行った時期の冬のこと。

勤務先の病院でも、流感患者が多いが、当の医師が高熱を発した。

40度の発熱である。

もしも同僚や上司に告げれば、戦線離脱となって迷惑をかけるので、隠したまま診療を続け、漢方薬類を服用。

まず、医療用漢方では、方剤の種類が不足ゆえ、いつも常備している市販の漢方薬を利用。

抗インフルエンザ薬を一度服用したが、みながあまり効いている風には見えないので、いつものように漢方治療のみに専念。

その日の前夜に突然38度台の発熱があったので、銀翹散製剤に「板●根」のエキスを服用して寝たが、仕事中には40度になり、フラフラで頑張った。

銀翹散製剤と「板●根」エキスとともに、高熱ゆえ「地竜」を追加。咳嗽による胸痛もあり、小陥胸湯を基本とした製剤「結胸散」も追加。

次第に熱は引き始め、翌日には37.6分。

その翌日は平熱におさまるも、食事があまり取れないままの3日目は、さすがに疲れてフラフラだけが取れない。

夜間は、ようやく食事もおいしく取れた。

同僚の医師も、流感で戦線離脱が目立つ中、誰にも流感に罹っていたことを伏せたまま、その冬を終わった。

ところで、筆者は常々、若き医師たちから、

風邪や流感の漢方薬は、医療用漢方では何をどう使用すればよいのだろうか?
としばしば質問を受ける。

返事は、いつも決まっている。

ほとんど不可能に近い。なぜなら、温病関連の方剤が、ほとんど無いからだと答えている。
posted by ヒゲジジイ at 00:12| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする