難病系を専門とする漢方相談薬局にも、本ブログのテーマに相応しい直接的な動きが感じられる世間の雰囲気を表現したまでのことだ。
一人はご高齢のご婦人、銀翹散製剤(天津感冒片)と板×根をエキス散としたもの。
彼女の風邪予防兼治療薬としての常備品である。
もう一人は、中年前の婦人。
一家で風邪関連の漢方薬を常備されておられる方で、常に銀翹散製剤(エキス散となった「涼解楽」と錠剤の「天津感冒片」)は常備され、今回は手元に無くなった辛夷清肺湯と板×根エキス(板×茶)の補充である。
ところで、ここで葛根湯に関する具体的なアンケート調査も報告しておきたい。
後者の夫人へのインタビューから。
過去の一家の経験では、葛根湯は風邪を引くか引かないかの段階で使ったときに、効いたことはあったが、本当に引いてしまってからは全然効いたためしがない、ということだった。
まっ、それだから「中医漢方薬学」を主体に運営するヒゲ薬剤師の薬局の常連さんとなったということであろう。
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