インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年04月26日

ここ最近、冬に近い寒さが続いたので風邪引きや咳嗽の問合せが続く

 問合せが続くといっても、すべて常連さんたちの話で、咳が止まらないといわれる九州の常連さんは、どうも単なる麦門冬湯証のようであり、風邪の治りが悪いという人も、銀翹散製剤ばかりにたよって、慢性副鼻腔炎による微量の後鼻漏による問題を看過しているのである。

 つまり、銀翹散製剤をきちんと服用しているのに、もうひとつすっきり治らないというタイプに多いのが、この隠れた慢性副鼻腔炎により鼻から咽喉部に、それこそ黴菌(バイキン)が流れ落ちて、咽喉部で継続的な刺激となっているのだから、バイキンをもたらす根源である副鼻腔炎に直接治療効果を発揮する方剤を加えないことには、銀翹散製剤だけでは薬力が弱いのである。

 このようなケースでは辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)を合方すべきタイプが多く、またこれですみやかに治ることが多いのである。

 このことは、既に本ブログでも再三述べたことである。


 ところで、小生自身が夜になって身体がやけに冷え込み、とりわけ背中がゾクゾクではなくてやけに冷え冷えとするのである。同時に鼻腔の入り口が妙にムズムズして軽いくしゃみすらではじめた。

 咽喉にはなんの違和感もみられないので、昨今の異常気象のみならず連日連夜の睡眠不足による「気虚感冒」の証候を呈していると判断して、参蘇飲(じんそいん)をたっぷり服用したところ、これだけで数時間後には完治した模倣。

 ホンの引き始めに、正しい弁証論治によって適切な方剤を使用すれば、カクノ如しといいたいのだが、いつも馬鹿の一つ覚えのように書きまくっている「銀翹散製剤」は使用しなかったことに留意してほしい。

 たまには参蘇飲単方投与で十分ということだってあるということなのだ。
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posted by ヒゲジジイ at 23:26| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする