インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年02月08日

マウスによる実験で葛根湯がインフルエンザウイルスを減少させることが証明されたというような内容の番組が11日のNHKの教育チャンネルで放送されるとか?!

先ほど、長距離電話で漢方関係企業のある情報通からのご連絡で、タイトルのようにT先生が中心になって、葛根湯によるインフルエンザウイルスを減少させる効果がマウスによって証明されたとのテレビ番組が11日(土曜日)の午後7時、NHK教育チャンネルで放送されるとのことだ!

小生の日頃からの持論に対抗するかのような番組なので、その情報通の方は、逸早く耳に入れておかなければと、遠方にもかかわらず仕事中にお電話を入れてくれたもの。

実際にその番組を見てから大いにコメントしたいものだが、マウスで証明されたところで、そのレベルの証明であれば、多くの生薬やキノコ類などで、マウスの段階では抗癌作用が証明された、というのと同レベルの話ではないだろうか?

現実的に、インフルエンザが葛根湯ではほとんど無力であるのに、マウスでどういう結果が出ようが、人間様にとって大して役に立たないのであるから、まことに現実というものは冷厳なものであるはずだ。

言葉が過ぎるかもしれないが、敢えて本音を言わせて貰えば、日本の漢方の研究者が、まだこの程度の研究しか行えないのかと思うと、「文武両道・失われた日本の心」のブログをもつ身としては、同じ日本人として本当に悲しくなるばかりである。

また、先ほど配達された読売新聞の夕刊には、「インフルエンザが猛威」という見出しで、福岡県の患者数前年同月比で13倍、大分・山口でも増加という三面記事が掲載されている。

当方では、合成医薬品を滅多なことでは使用できない過敏性の高齢者を常連さんとして抱えているが、皆さんここ十年あるいは二十年間以上、高熱を発することもなく、引いても軽症レベルで例年過ごせるのも、断じて葛根湯などの傷寒論医学によって防御できているのではない。

常に主役は銀翹散製剤であり、プラス参蘇飲や地竜製剤、あるいは小陥胸湯加味方や辛夷清肺湯、あるいはカッコウショウキサンなどで、急性疾患に傷寒論医学が活躍する場は僅少なのが現実である。

これ等のお陰で、現実には合成医薬品を用いることが出来ない患者さん達が、どれほど救われていることか!

風邪やインフルエンザの治療にいつまでも傷寒論医学に拘るのは、時代錯誤に思われて仕方が無いのである。
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posted by ヒゲジジイ at 16:25| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする