インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年01月30日

2006年01月24日の「老人介護で入浴の手伝い後の寒さに軽度の風邪が継続している中年男性の漢方常備薬」の続報

2006年01月24日老人介護で入浴の手伝い後の寒さに軽度の風邪が継続している中年男性の漢方常備薬

この方の続報である。

銀翹散製剤・参蘇飲製剤・板藍根エキスを併用・継続中であるが、風邪気味が完治しない。

この方のいつものパターンで、自転車をこいで職場に着く頃にはひどい発汗があって暑いが直ぐに寒くなるという一見「往来寒熱」の症状を呈しているが、僅かな咽喉の違和感が継続しているので、銀翹散製剤は中止すべきではない。

また、柴胡剤の適応と紛らわしいが、食欲もあり元気もあり、舌苔に異常もないので柴胡剤ではない。

かといって、この男性の自汗傾向に玉屏風散製剤を併用して有効だったためしはない。

高熱を発するインフルエンザが流行っている時期に、発熱もせずに元気で働けているのだから、変方せずにこのまま継続。

ただご本人の実感として悪化する傾向もないので、一時中止していたもともとの持病に対する方剤「疏経活血湯製剤と海馬補腎丸(1回に2丸)」を復活して良いだろうか?との質問に対し、中止しているのが不安なら、しかも風邪もこれ以上悪化傾向もなく、咽喉もホンの違和感程度であるなら、銀翹散製剤も半分に減量して、疏経活血湯製剤と海馬補腎丸も復活してみてもよい。

但し、万が一、風邪の様子が少しでも怪しいと感じたら、直ぐに銀翹散製剤を増量するとともに、持病に対する2方剤は即刻中止するように、何度も注意を与える。
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posted by ヒゲジジイ at 22:11| 山口 🌁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする