インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年01月17日

ここ十年くらい咳ぜんそく(咳喘息)というのが流行っているらしい

先ほど、珍しくまともに昼の12時半に昼食がとれたのでテレビをつけていると、「咳ぜんそく」なるものが流行っていることを報道していた。

風邪が治ったあとなどに多く、一般の風邪薬や咳止めが効かない。

夜間にひどくなりやすく乾燥咳であること。時には胸痛や嘔吐などを併発する。

有効な治療法は吸入ステロイドで、約一ヶ月で根治するということである。

治療しないで放置すると3割の人が本物の喘息に移行する。


報道の要約はこの青色の通りである。

これを漢方薬で対処する場合に考えられる方剤は、

麦門冬湯・養陰清肺湯・滋陰降下湯・小陥胸湯・辛夷清肺湯などである。

こんな場合に「小青竜湯」を使用すると大変である!

乾燥性の強い小青竜湯では、乾燥咳が逆に悪化することは必定である。

報道の通りの症状であれば小青竜湯は禁忌である、ということになる。

ところで、当方の薬局ではあまり見ない症状である。

多分その兆しが見えた人には逸早く、上記の方剤のいずれかを使用してもらって、風邪治療の一環として同時に必要な方剤を併用しているからであろう。

ところが、西洋医学においては、この「咳喘息」なるものには、西洋医学における風邪薬や鎮咳薬は無効であるといわれる。

この辺が、西洋医学と中医学や漢方医学と異なるところであろう。

つまり、中医学や漢方医学においては、某方剤は弁証論治の原則にもとづいて使用する限りは、風邪治療に適応する場合もあれば、咳ぜんそくや喘息にも適応する場合もあるということである。

あくまで、弁証論治の原則にもとづいて使用されなければならないのが、漢方薬の特徴である。
漢方薬を用いる場合でも病名を参考にすることは必要であるが、病名だけを頼りに方剤を選定することは邪道であり間違いである。
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posted by ヒゲジジイ at 14:13| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする