インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年01月06日

銀翹散製剤使用上の注意

現代日本における風邪やインフルエンザ治療の主流となるべき基本方剤は、葛根湯や麻黄湯などの古い時代の傷寒論医学では間に合わないこと。

温病学の代表的方剤、銀翹散系列の方剤が主方となるべきケースが大変多いこと。

これが、これまで本ブログで縷々述べたことの要約である。

もちろん、個人個人の体質や感染したウイルスあるいは細菌の性質など、様々な要因によって、適切な方剤は千変万化となり得るのであるが、あくまで現代日本社会の傾向として、最大公約数的には、銀翹散製剤が主流となることが大変多いのではないか、ということである。

すべては「弁証論治」という大原則に基づいて使用されるべきことは言うまでもない。

ところで、今回はこの銀翹散製剤の使用上の注意を述べておきたい。

正式な医薬品として認可されている漢方薬方剤であるから様々な使用上の注意が書かれた添付文書があり、このすべてをここで記載するのは煩雑に過ぎるので、主なものだけをピックアップして、注意を喚起しておきたい。

あり得る副作用として、

皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
消化器:悪心、食欲不振、胃部不快感
その他:ぜんそく


これらの症状が現れた場合は、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談するように指示されている。

また、まれに下記の重篤な症状が起こることがあり、その場合は直ちに医師の診療を受けるようにと指示されている。

偽アルデステロン症:尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等があらわれる


滅多にあることではないが、あり得る副作用として注意を喚起されている。
その中でも、まれにあるとされる「偽アルデステロン症」についても、もともと高血圧を持病として持つ人は、細心の注意をしておくに越したことはない。これは方剤中に「甘草(かんぞう)」が一日量中に1g以上配合されているためである。
だから、服用前に銀翹散製剤の服用を指導されたところで、よく確かめて服用すべきである。

決して安易な素人療法はしないことである。

本来、このブログの目的も、一般の患者さんたちの自己治療を奨めているつもりはまったくない。

必ず漢方と漢方薬の専門家によく相談して利用すべきことを説いているつもりであり、同時に専門家の人々に注意を喚起したいというのが、最大の目的でもある。
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posted by ヒゲジジイ at 13:54| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする