中医学的には、このようなタイプが風邪をよく引くので、体質改善に玉屏風散(ぎょくへいふうさん)を主体に、六味丸などを併用して体質を強化すべきだ、ということである。
この玉屏風散は、イスクラから「衛益顆粒」として市販されている。
ところが、本州の西端の我が薬局近辺では、風邪を引きやすいタイプでこのような体質の方をほとんど見かけない。
あるとしたら一部の膠原病関連の疾患をお持ちの方で見られるくらいのものである。
最も目立つのが、何と言っても慢性副鼻腔炎を持っている人たちこそ、一年に何度も風邪を引いて、常に災いの種となっているのが、ウイルス以上に、常に副鼻腔に蓄えている膿汁の根源である細菌類である。
これまでにも、このブログで折々に書いてきたのだが、あらためてこのことを強調しておきたい。
もっと詳しく述べるつもりでいたが、朝食抜きで頑張っていたら、急に空腹を感じたのでこの辺にしておきたい。
空腹を我慢して頑張っていると、一時的な虚に乗じて邪が侵入しやすくなるので、栄養補給である

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