インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2005年12月13日

葛根湯による発汗過多を来たす例は意外に多い!

先日、漢方メーカーの社員さんの、葛根湯による発汗過多の経験談を掲載していたら、昨日また別の漢方専門メーカーの社員さんが、各薬局の訪問ついでに情報を収集して来てくれた。

漢方入門当初の薬局の先生自身、ということは薬剤師御自身の経験として、風邪を引いたら葛根湯だよという漢方の道の先輩にアドバイスされて服用したところ、ひどい発汗に困惑した経験がある先生がおられたとのこと。

その発汗にも関わらず一向に風邪は好転しなかったわけだから、適切な服用ではなかったのである。

葛根湯が有効に働く時の発汗は、かなり大量に発汗する時でも、それが気持ちよく、風邪が次第に抜けていく感覚が伴うものである。

使用する前の目標として「無汗状態であり、寒気がして、項背部分(首の真裏)が凝る、揉んで気持ちよい」という条件が揃っていなければ、あまり効力を発揮できない。

使ってはならない時というのは、寒気はあまりなく、むしろほてりや熱感を感じている時。
あるいは風邪の引き始めから、やや汗ばんでいるとき。

あるいは、風邪がややこじれて汗が出ているのに一向に治る兆しが見えていない、というような時にはむしろ、禁忌(使ってはならない)なのである。

こういう条件の時に、間違って葛根湯を使用すると発汗過多を来たす場合があり得るのである。
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posted by ヒゲジジイ at 14:35| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする