インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2007年03月27日

蓄膿症に連動した後鼻漏の場合

 蓄膿症に付随した後鼻漏の場合、根気さえあれば!という条件付であるが、多くの場合、8割以上の緩解は十分可能である。
 過去の実績でもっとも多かったパターンは辛夷清肺湯合麦門冬湯を主軸にしたパターンであるが、一概に固定できるものではないので、季節的な条件に応じて折々に正確な弁証論治によって微調整を必要とすることも多い。銀翹散製剤や六味丸・猪苓湯など様々な組み合わせを必要とする。
 また滋陰降下湯や荊芥連翹湯などの合方を必要としたことも多い。

 病院治療では治らなくなって御相談に来られるケースばかりだから、当然のことながら時には数年以上の根気がなければ、真の意味の緩解は得られないし、ましてや根治など望むべくもないのだが、サバイバルゲームと同じで、徹底的に治そうとされる人は一部の人に限られる。

 だから病状が半減したところで、根気が続かなくなって中断してしまった人も多いのが現実なのである。
 数年以上頑張り通せる人は一部に限られるが、そういう根性のある人だけがほとんど根治に近い状態になれる。
 蓄膿症そのものを根治に近い状態にしてしまう必要があるのだから、長期的な根気が要ることは当然のことだろう。

 鼻炎に伴う後鼻漏の場合は、しばしば難治性となりやすいが、それでも水様性の場合であれば、時に即効的に治ってしまうことは既にこのブログでも述べたとおりで、前回のブログでも取り上げている。
 カッコーショウキサン10日分で水様性の後鼻漏が止まって以後は、あやしいときに一時的に服用することで済んでいるということである。
 また、咽喉部の違和感は、銀翹散製剤(天津感冒片)の少量の連用でやや調子がよかったが、逆流性食道炎による刺激の可能性も視野に入れたオルスビーの使用により、明らかに改善効果が得られているという報告が先日あったばかりである。

 咽喉が弱い人の中には、後鼻漏や逆流性食道炎が原因となっていることが多いのは常識ではあるが、両者が原因であったというのは珍しいケースかもしれない。
 
posted by ヒゲジジイ at 01:21| 山口 | 風邪やインフルエンザの後遺症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする