この多量の鼻水に対しては小青竜湯ではなく、きまって

この逆転した症状はきまって早朝から午前中に多いが、明け方に軽度の風寒に外感したものと想像される。また、日頃から脾虚湿滞の体質であるから、明け方から早朝にかけて「外感風寒・内傷湿滞」の症状が顕著に出現してしまうようだ。
このように脾胃に寒湿が停留しやすい体質であるにもかかわらず、肺系統は燥熱傾向が比較的強く、このために性質が相反する方剤を交互に使い分けて症状を治めなければならない。
これが長年、常時続いているというわけではなく、年によって強弱があり、たまたま今年の夏頃から、しばらくぶりに持病が再発したといった風である。
こまめに、必要に応じて臨機応変の使い分けをして、半年から一年も続ければ、いつの間にか再び鼻炎症状を忘れるのである。それで何年も忘れることもあれば、半年でぶり返したこともある。
鼻炎症状というか、潜在的に蓄膿症を抱えている人は、思い出したように一生涯付きまとうことが多いようである。