インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年09月30日

同一人物で生じる燥熱症状の鼻炎と「風寒外感・湿滞内停」による多量の希薄透明な多量の鼻水の繰り返し

 人間様の身体はとても不思議な現象を起こすもので、当方の70代の漢方ファンに、燥熱症状を呈する鼻炎、つまり鼻腔周囲および内部の熱感と乾燥症状の為に、折々に辛夷清肺湯合麦門冬湯を必要とする同一人物が、突然、希薄透明な多量の鼻水症状が出現することがある。
 この多量の鼻水に対しては小青竜湯ではなく、きまってカッコウショウキサンが適応するのである。

 この逆転した症状はきまって早朝から午前中に多いが、明け方に軽度の風寒に外感したものと想像される。また、日頃から脾虚湿滞の体質であるから、明け方から早朝にかけて「外感風寒・内傷湿滞」の症状が顕著に出現してしまうようだ。
 このように脾胃に寒湿が停留しやすい体質であるにもかかわらず、肺系統は燥熱傾向が比較的強く、このために性質が相反する方剤を交互に使い分けて症状を治めなければならない。

 これが長年、常時続いているというわけではなく、年によって強弱があり、たまたま今年の夏頃から、しばらくぶりに持病が再発したといった風である。
 こまめに、必要に応じて臨機応変の使い分けをして、半年から一年も続ければ、いつの間にか再び鼻炎症状を忘れるのである。それで何年も忘れることもあれば、半年でぶり返したこともある。

 鼻炎症状というか、潜在的に蓄膿症を抱えている人は、思い出したように一生涯付きまとうことが多いようである。
posted by ヒゲジジイ at 20:31| 山口 | お茶でもどうぞ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

鼻の調子が悪くなって微熱

 風邪を引いた時や、鼻の調子が悪くなった時だけ、つまり急性期の病状を呈した時のみやって来られるお馴染みさん。
 今回は、風邪を引いた訳でもないのに、鼻の調子が悪くなったと思ったら7度4分の微熱を伴ってここ二三日のことだが、また以前のように病院に行っても必ずよけいに悪化し、一月以上経過してこじれにこじれて、結局は漢方薬のお世話にならないと治らなかった過去の繰り返しの経験から、最近は調子が悪くなるとそのまま漢方薬を求めて来られるのが習慣となっている。

 今回は銀翹散製剤と辛夷清肺湯に補助的に白花蛇舌草の三種類。風邪を引いて急性副鼻腔炎が誘発されたのではないので板藍根は省略した。

 このようなケースでは、西洋医学ではエリスロマイシン系の抗生物質とムコダイン類の併用が一般的で、よく奏功する人と、意外にまったく奏功しない人もある。
 これについてあらためて一昨日、身近な内科医(耳鼻咽喉科医ではないのが残念だが)に確認したところ、奏功しない場合の次に打つ手は五里霧中となるのが本音のようであった。最終的には手術ということらしい。

 ともあれ、上述の人は毎回上記の配合でほぼ一週間以内で治るものの、体質改善を徹底的に行えない事情もあって、それゆえ急性再燃時だけでも、こじれる前に早めに漢方薬で手を打つことで、急場を凌いでいる。
 幸いにいつも即効が得られている。

posted by ヒゲジジイ at 10:15| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする