インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年02月22日

現代の風邪・インフルエンザの一般的傾向

傷寒論における太陽病の方剤、桂枝湯や葛根湯あるいは麻黄湯を「表熱証」と呼ぶ日本漢方は、明らかに論理的にひどい矛盾を犯している。

悪寒を主体とする太陽病に表熱なんてあるはずがない。

以前これらを「表仮寒証」と表現された高名な先生もおられたが・・・・・・

やはり、正確には風寒表証であり、上記の表現法に合わせれば「表寒証」でなければならない。
そうでなければ中医学的のみならず漢方医学的にも論理の整合性に欠けるのである。


と、今回は、このような日本漢方の明らかな間違いを指摘するための投稿ではない。

現代の風邪やインフルエンザの傾向として、あくまで多くの場合という意味では、多かれ少なかれ咽喉の違和感からひどい疼痛まで、なんらかの咽喉の異常を伴う風邪やインフルエンザが多く、また、多くの人に潜在する慢性副鼻腔炎の急性化を誘発しやすいことも配慮する必要がある。

まずは、風邪あるいはインフルエンザの引き始めであるが、多くは悪寒、つまり「さむけ」、ぞくぞくする寒気からはじまるので、首の真裏が凝れば「葛根湯」、関節フシブシの疼痛を伴えば「麻黄湯」とするのが一般的な日本漢方で、さらにバリエーションとして「桂枝麻黄各半湯」や、寒気が強烈で頭が寒い「麻黄細辛附子」などが考えられるのが日本漢方の特徴である。(決して特長とは言えない!

ところが、小生の薬局ではこれまで十数年以上、次のように考えて、多くは主方剤を銀翹散製剤を用いることで、殆どの場合にスムーズに治癒している。

強い悪寒も早晩、おのずと取れて、熱感に微悪寒を伴う状態に移行するのは目に見えているので、風邪やウイルスに感染した理由は、一時的な「虚に乗じて邪(ウイルス)に侵入された」のだから、初期の悪寒症状と一時的な虚証に対して「参蘇飲」、これに「銀翹散製剤」の併用という方法で、過去、多くの人に喜ばれてきた。
すなわちよく治った。
但し、悪寒が8割がた取れた時点で、必ず「参蘇飲」だけは中止する約束だった。

ところが、もともと虚証傾向のある人や、いわゆる胃弱傾向の人は、悪寒が取れても「参蘇飲」を中止するのは不都合であるという方も何人かおられた。

また、最初に悪寒が強かろうが、「参蘇飲」を完全に省略して「銀翹散製剤」主体でスムーズに治ってしまう方も続出した。

最初の傷寒・太陽病の葛根湯や麻黄湯は「表熱証」か「表寒証」かという次元の問題など埒外の配合となっていることに注目して欲しい。

つまり、傷寒論医学の「六経弁証」だけが急性疾患の分析方法および治療方法ではないということである。

葉天士の創立した「衛気営血弁証」のみならず、これを発展させて書かれた呉鞠通の『温病条弁』

温病は口鼻より入る。鼻気は肺に通じ、口気は胃に通ず・・・・・」の「三焦弁証」など、清代に入って急速に発達した豊富な温病学説が存在するのである。

これらの理論を無視し続ける現代の日本漢方のあり方には大いに疑問を呈さざるを得ないところである。

ところで、そうは言っても昨年末、急性耳下腺炎に罹った30代の女性には、項背部の凝りとともに悪寒が強烈だったので、銀翹散製剤とともに1日だけ葛根湯を併用しもらったが、明くる日には潜在していた副鼻腔炎が、強い熱感と黄汁を伴って出現してきたので、葛根湯は直ぐに中止するように注意を与え、引き続き銀翹散を主方に、辛夷清肺湯の併用に切り替えてスムーズに治癒している。

とは言え、多くの場合、傷寒と誰でもが判断しそうな風邪・インフルエンザであっても、特別な体質でもない限りは、多くは早晩、悪寒が8割去って熱感を伴うようになるのが通常であるから、初期に敢えて葛根湯や麻黄湯を使用する必要がないことも断然多いということである。

むしろ、熱感や咽喉腫痛を伴う症候こそが主証であるから、風熱の表証、つまり「表熱証」に適応する温病系の銀翹散製剤でスムーズに治癒しているのが現実である、ということなのである。


posted by ヒゲジジイ at 14:53| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

女性薬剤師の風邪は最高37度止まりでおわったもののまだ軽度の咳と鼻の症状が僅かに残っている!

今月の9日にインフルエンザや風邪の病み上がりの外交さんなどの出入りもあって、その日に咽喉がおかしくなり、かなり危ないと思った女性薬剤師は銀翹散製剤と板藍根エキスで翌10日の金曜日には基本的にほぼ治まっていたと言う。

11日の土曜日は薬局が半ドンを良いことに車で買い物に外出し、12日の日曜日は寒さも厭わず裏の薬草畑の整備に余念が無かった。

ところが案の定、夕方の帰宅後には咽喉腫痛がひどくなり37度の微熱!

鼻づまりと黄汁、咳嗽に胸部の違和感をともなうので、銀翹散製剤に辛夷清肺湯・結胸散(小陥胸湯加味方製剤)に板藍根エキスに白花蛇舌草エキスの併用として継続することで明くる日13日の月曜日には平熱となるも、副鼻腔炎症状が続く。
元気で仕事をこなすも、しゃべりすぎると咳嗽を発することがある。

インフルエンザに罹っている可能性大であるが、病院で検査するわけでもないので、自身薬剤師という立場の自己責任において、久しぶりのまともな風邪症状に対処している。

そのまま次第に軽快していくも、副鼻腔炎症状だけが僅かに残って21日現在、人には分らない程度にはなっているが、自分ではあと1割くらい残っているようだということである。

また、しゃべり過ぎると、時折咳き込むが、これは平常でもあることだから、やはり軽度の副鼻腔炎症状が僅かに残っているのみだということだ。

常連さんが、あまりにもうまく予防されてこの時期に風邪やインフルエンザに感染するような方が出現されないので、このブログも開店休業かと思っていたら、このように女性薬剤師がやってくれたので、こうしてブログをつなぐことが出来た。

また、予定していた?身内や身近な医師たちのインフルエンザ罹患時の実況報告も期待していたのであるが、銀翹散製剤等による予防効果もあって、誰も感染しないので、報告できない。

予防のコツを覚えると、なかなかインフルエンザにも罹らないものである。
posted by ヒゲジジイ at 13:27| 山口 🌁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月18日

中国古代の傷寒論ばかりに沈潜して、清代の中国医学の成果『温病条弁』や現代中医学に目を閉ざす精神構造分析

いつも引用させてもらっている『現代思想を読む辞典』(講談社現代新書)巻頭の今村仁司氏の次の文。

 「特権的な思想の『語部(かたりべ)たち』は、一方ではいやがうえにも古典的文献を崇め奉り、他方では現代・同時代の諸思想を上から見下したり、軽侮の念をもって無視したりしてきた。

例えば、学者の卵たちが現代的諸思想の研究に志す場合、彼らは先生たちから叱られたものである。

教育上、古典の研究から始める方が精神の発展のためにはきわめて生産的であるという理由から教師たちが現代ものに魅かれる弟子たちをいさめるのはまことに正当ではあるが、その限度を越えて現代的な思想はいっさいまかりならぬというに到っては病的というほかはない。

この種の病的反応は現在でもいたるところにみられる。現代思想へのアレルギーは、古典崇拝の看板に隠れて自分で思索することを放棄した精神の怠慢を押し隠すことにほかならない。

こうした思想状況はそろそろ終りにしなくてはならない。」(段落改行と赤色部分は引用者)

上記の赤字部分をすべて温病条弁現代中医学に置き換えれば、現代日本漢方にそのまま言えることだ。

だから、日本漢方ではインフルエンザすら治せないことになるのである
exclamation×2
posted by ヒゲジジイ at 01:35| 山口 ☀| お茶でもどうぞ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月17日

傷寒論医学ではインフルエンザは治せない。どうして中国清代に発達した温病論を学ぼうとしないのだろうか?

日本国内においては、中医学派でもない限りは、中国清代に発達した温病論、温病学といったものを学ぼうとされない。

だから日本古方派というのかもしれないが、日本国内では中国古代の傷寒論・金匱要略という古典崇拝が極まって、後世に飛躍的に発達した漢方医学理論、中医学理論を学ぼうともしない風潮が蔓延している。

この中国清代に発達した温病学を学ぼうとしないのは傷寒・金匱という古典を隠れ蓑にして、深遠な中医学の学習を放棄した精神の怠慢にほかならない。

インフルエンザひとつも治せない傷寒論にばかり沈潜して、学者になりたい先生ばかりが見受けられる。

傷寒論を何百回、何千回繰り返し読もうとも、そうして完全に暗記したところでインフルエンザは治せやしない。

六経弁証だけでは、あらゆる疾患に対応できるわけが無い。

そもそも傷寒論というものは、異病同治の模範を示したところに価値があるのであって、いつまでも傷寒論医学に沈潜していても、インフルエンザひとつすら治せないのである。

これほどインターネットが発達した時代に、まだ傷寒論かよ〜〜〜っとまでは言わないが、中国清代に発達した中医学理論をいつまでも無視し続ける「日本古方派」のありかたがどうしても納得できない!

引いてはこれが、日本国における伝統医学として、各医学部でも学習されようとしていることに、ひどい驚きと、悲しさをおぼえるばかりである。

中国清代の医学・薬学をどうして学ぼうとしないのだろうか?

参考文献:「中国には漢方薬はない、漢方薬は日本独自の医学だ」と詭弁を弄する某企業サイトを見てビックリ!

     詭弁「中国には漢方薬は無い。漢方薬は日本独自の医学」
posted by ヒゲジジイ at 19:19| 山口 ☀| お茶でもどうぞ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

早速影響が出かけた一昨日のNHK教育チャンネルの葛根湯報道

一昨日のNHK教育チャンネルの葛根湯がマウスのインフルエンザに有効だったという放送番組の影響が早速出ている。

たまたま当方の常連さんの家族がその番組を見ていて、いつも銀翹散製剤の恩恵を蒙っているのに、

「インフルエンザには葛根湯のほうが良いんだってよ!」

と60代の母がそう言うのですよ!

と報告に見えた四十代のお嬢さん。

「とんでもない、いつもの天津感冒片や涼解楽(いずれも銀翹散製剤)でないとダメなのよ、とたしなめておきましたけどね、葛根湯では普通の風邪ですらあまり効かないのに、変ですね〜〜」

とあきれ顔である。

当方の風邪やインフルエンザ関連の漢方薬を常備されるご家族の場合は、一般の風邪ですらいかに葛根湯が非力であるかをご存知だから良かったものの、一般世間の方々は、あの番組を見ていたら、どうしてもインフルエンザの漢方薬は葛根湯であると、トンデモナイ誤解をされることだろう。

これこそ一般常識と思われることにも、大いなる非常識が含まれていることもある典型例である。

誤解を生じかねない報道をする公共放送も問題だが、それを嬉々として報告する研究機関も問題なしとしないはずである。

何度も繰り返し書くように、マウスでの実験段階で強い抗癌作用を発揮するキノコ類や生薬類が五万とあるのと異なるところが無いのである。

ところが、いざ実際に人間様に使用してみたところが、それほど大した効果が発揮できないことばかり、というのと同類なのではないでしょうかね。
posted by ヒゲジジイ at 17:00| 山口 | 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月11日

本日午後7時、NHK教育チャンネルの「サイエンスZERO」で放映された漢方薬のお話!

前回の投稿で記したように本日放映された漢方薬のお話、しっかり見ましたよ!

葛根湯によってマウスのインフルエンザに効果があり、ウイルスに対する免疫を増強するIL12(インターロイキン12)が葛根湯によって増え、発熱を促進するIL1(インターロイキン1)が減少することで、能率よくマウスのインフルエンザが治癒に向かったという、驚くべき?発見というもの。

(その他の放送内容はすべて省略して、本ブログのテーマ、インフルエンザ関連の内容だけをホンの少々、感想を述べて、本日のブログを終えることにする。)

でもね〜〜〜、マウスでそれが証明されたところで、現実に人間様のインフルエンザにはほとんど効果がないのですよ、葛根湯では・・・・・exclamation

現実というのは冷厳なものです。

実際にその番組を見てから大いにコメントしたいものだが、マウスで証明されたところで、そのレベルの証明であれば、多くの生薬やキノコ類などで、マウスの段階では抗癌作用が証明された、というのと同レベルの話ではないだろうか?

と、この番組を拝見する前に書いたことは、やっぱり拝見後も、想像通りのことで、マウスなどを使って各種のキノコ類が、癌の阻止率が100パーセント近いだの、癌の縮小率がどうのというのとまったく同類じゃないのですか?

という感想を持っただけですよ。

続いて放映されたように、どんなに麻黄が試験管的にウイルスの増殖阻止に役立とうとも、現実の人間様のインフルエンザに効果が乏しいのだから、東洋医学の大原則である「弁証論治」の基本に戻る必要があるんぢゃ〜〜ないでしょうかexclamation&question

科学的検証も、もちろん決して無意味とは言いませんが、東洋医学、中医学の大原則、弁証論治なくして、どんな科学的な研究を行っても、砂上の楼閣ではないでしょうかね〜〜〜。

漢方薬には漢方薬の流儀というものがあるんじゃ〜〜ありませんかexclamation&question

本場の中国国内でさえ、中西医結合はどうもうまくいっていないらしい。

老中医のおこなう中国伝統医学、つまり純粋な中医学による弁証論治にもとづく治療方法が、やっぱり優れているという結論が出ているようですからね。


ともあれ、何だかとても淋しい番組でした。

弁証論治はおろか、随証治療さえほとんど、どこかえ吹っ飛んでいるような番組なんですからね。
posted by ヒゲジジイ at 22:33| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月08日

マウスによる実験で葛根湯がインフルエンザウイルスを減少させることが証明されたというような内容の番組が11日のNHKの教育チャンネルで放送されるとか?!

先ほど、長距離電話で漢方関係企業のある情報通からのご連絡で、タイトルのようにT先生が中心になって、葛根湯によるインフルエンザウイルスを減少させる効果がマウスによって証明されたとのテレビ番組が11日(土曜日)の午後7時、NHK教育チャンネルで放送されるとのことだ!

小生の日頃からの持論に対抗するかのような番組なので、その情報通の方は、逸早く耳に入れておかなければと、遠方にもかかわらず仕事中にお電話を入れてくれたもの。

実際にその番組を見てから大いにコメントしたいものだが、マウスで証明されたところで、そのレベルの証明であれば、多くの生薬やキノコ類などで、マウスの段階では抗癌作用が証明された、というのと同レベルの話ではないだろうか?

現実的に、インフルエンザが葛根湯ではほとんど無力であるのに、マウスでどういう結果が出ようが、人間様にとって大して役に立たないのであるから、まことに現実というものは冷厳なものであるはずだ。

言葉が過ぎるかもしれないが、敢えて本音を言わせて貰えば、日本の漢方の研究者が、まだこの程度の研究しか行えないのかと思うと、「文武両道・失われた日本の心」のブログをもつ身としては、同じ日本人として本当に悲しくなるばかりである。

また、先ほど配達された読売新聞の夕刊には、「インフルエンザが猛威」という見出しで、福岡県の患者数前年同月比で13倍、大分・山口でも増加という三面記事が掲載されている。

当方では、合成医薬品を滅多なことでは使用できない過敏性の高齢者を常連さんとして抱えているが、皆さんここ十年あるいは二十年間以上、高熱を発することもなく、引いても軽症レベルで例年過ごせるのも、断じて葛根湯などの傷寒論医学によって防御できているのではない。

常に主役は銀翹散製剤であり、プラス参蘇飲や地竜製剤、あるいは小陥胸湯加味方や辛夷清肺湯、あるいはカッコウショウキサンなどで、急性疾患に傷寒論医学が活躍する場は僅少なのが現実である。

これ等のお陰で、現実には合成医薬品を用いることが出来ない患者さん達が、どれほど救われていることか!

風邪やインフルエンザの治療にいつまでも傷寒論医学に拘るのは、時代錯誤に思われて仕方が無いのである。
posted by ヒゲジジイ at 16:25| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1月21日の「咽喉に違和感を感じ水瀉性の下痢の60代の女性の漢方薬」の続報⇒また風邪気味となり銀翹散製剤を連用していたら胃痛が発生!

1月21日に報告した

咽喉に違和感を感じ水瀉性の下痢の60代の女性の漢方薬

前回の水様性下痢の方のご報告、および一家3名のインフルエンザ感染の治療報告

この方の続報である。

昨日7日の夕方のお電話で、

あの時は明くる日に下痢も風邪も一旦治まっていたが、今月になって今度は咽喉の違和感と寒気が続くので、銀翹散製剤を加減しながら柴胡桂枝湯に板藍根エキス・白花蛇舌草エキスなどを連用していたところ、風邪気味はようやく抜けたが胃が痛くなってしまったというお電話である。

かなりな漢方薬の使い手さんであるから、柴胡桂枝湯をしっかり服用してみたがどうも効かない。寒いから背中にカイロも当てていて、どうもそれを外すと、却って痛みが楽になるので、結胸散(小陥胸湯加味方)はどうだろうか?という質問である。

それで大正解でしょうというお電話で終わったが、もともと彼女は胃弱であり、年来の虚弱性ゆえか、風邪をよく引くので漢方薬の風邪薬が手放せない。

かといって西洋医学治療は、以前、風邪をこじらせて肺炎を起こして入院した時、合成医薬品類の副作用に難儀し、途中から当方の漢方薬を使用して肺炎の最後の仕上げを行ってからは、もっぱら漢方薬に頼るようになった。

それ以後は10年以上、発熱をしたこともない。

けれども、しばしば咽喉をやられて体調を崩す。

非常に寒がりだが、咽喉をやられると銀翹散類が必要になる。

過去、葛根湯や麦門冬湯なども試したが、銀翹散製剤などの中医学系の方剤や薬味類とともに、柴胡桂枝湯や参蘇飲を併用するのが一番効果的であった。

但し、連用すると食欲が落ちたり、今回のように胃痛が生じる場合もある。

胃痛の場合、柴胡桂枝湯で簡単治まる時もあれば、小陥胸湯加味方でないととまらない時もある。

今回も咽喉をやられたが、発熱することなくほぼ治まっている。

前のように下痢にはならなかった。

虚弱な人は冬が要注意であるが、たまに銀翹散製剤を連用すると胃にこたえる方があるので、注意が必要だ。
posted by ヒゲジジイ at 11:19| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

午後に咽喉全体がヒリヒリして身体が冷え込むも、銀翹散製剤等を服用して短時間に治癒

風邪とインフルエンザ専門のブログをはじめたお陰で、自分自身がどのくらいのペースで風邪を引きかけては治っているかが良く分かる。

ここ十数年間で、発熱したことがあるのは風邪ではなく、チヌ釣りを連日やり過ぎて尿路結石を生じて腎盂腎炎を合併した時に一日発熱したことがあるだけである。
(診断は愚娘の先輩の消化器内科医に診断してもらったが、治療は自前の漢方薬で2〜3mmの石を排出。)

つまり、このブログで何度も報告しているように、風邪を引きかけては適切な漢方薬の服用によって即治させているので、ここ十数年は風邪やインフルエンザによる発熱は皆無ということだ。

日頃は高貴薬好みの小生は、牛黄製剤ばかりを常用して、一般の漢方薬方剤はあまり用いない。

正直言って、自分自身の身体には体質改善よりも、折々に訪れる発作的な急激な疲労感、気がついたら突拍子も無いような切迫感を救うには牛黄や麝香の即効性が必要だからである。

何事も夢中になると自分の身体の限界に達するまでやってしまうので、気がついた時には牛黄や麝香でなければ間に合わない。

つまり、大の不養生家なのである。

前置きが長くなりすぎたが、どうも風邪の引きかけの時だけは、すかさず本日のように適切な漢方薬方剤で対処しているから即効を得て、大概は短期間で治癒している。

月曜日だから、朝から千客万来、本日も新患もおられたので、どなたかがウイルスを運んでこられたのだろう。
午後から猛烈に咽喉全体のヒリヒリ感と身体の寒気というよりも冷感であったが、すかさず銀翹散製剤(イスクラ製薬の涼解楽)に板藍茶を併用した。

幸いにも、数時間もしないうちにほとんど無症状となっている。

このように対処が早いから、当方の常連さんや愚妻のように、微量を常用せずとも、即治させることが出来るから、十数年間も風邪やインフルエンザで発熱することが皆無なのだろう。

常連さんや愚妻にしても、日頃は微量での予防であっても、チョットおかしいとでもなれば、すかさず十分な量の服用に切り替えるから、多くは大事に至らないのである。

だから、本日も風邪やインフルエンザの常備薬万端を備えている常連さんたちの風邪引きの報告はないのであった。

せっかくこのブログがあるのだから、どなたかあやしいケースがあれば報告出来るのにと期待してもいけないが、皆さんかなり風邪に対処する方法に習熟されている方ばかりだから、今のところ無難に予防出来ているようである。

繰り返しになるが、やはり予防とともに、引きかけたら素早い適切な漢方薬ということになろうが、安易に葛根湯や麻黄湯だけに頼ることなかれ!

全員とは言わないが、多くは銀翹散製剤が主方となるものだが、素人療法は禁物で、必ず中医学に詳しい専門家と相談して用いるべきである。

追記: これを書いている最中に、ほとんど消失していた咽喉のヒリヒリ感が急激に復活しそうな気配を感じて来た!
考えて見たら、服用後既に6時間近く経過していた。
どうやら一回の服用だけでは弱いようだから、これを打ち込み終えたら直ぐに二度目の服用をする必要がある。
これで発熱でもしたら、大恥ですからねパンチ
posted by ヒゲジジイ at 20:06| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

体温計もオブラート類も置かない純粋?な漢方専門薬局

体温計やオブラートなども置いてないから、オブラートも下さいと言われても、薬局で買って下さいと言いつつ、当方も薬局だったと気がついて苦笑することもしばしばだった。

ところが、ここ十年くらいはオブラートを要求するかたも皆無となった。

もう雰囲気で分かるらしい。

また、もともと急性疾患、といっても風邪や腹痛といった程度の話だが、急な病気で駆け込んで来られた方にも、「ウチは漢方薬専門だから普通の薬局へ行って下さい」とお断りすることが常だったから、ここ十年くらいは最早、急性疾患で新人さんが駆け込んで来ることはなくなた。

それなのに、どうして風邪やインフルエンザに対する漢方経験がほどほどあるかと言えば、すでに述べたことがあるように、病院や一般薬局で出される合成医薬品が服用出来ない、かなりひどい副作用のために、漢方薬以外に頼るものがない、という方が、意外に多いのである。

相当な人数にのぼると思われる。

また、西洋医学治療で治らない各種疾患のために漢方薬を用い始めて、結果の良さから漢方の大ファンになって、どんな病気も漢方薬で解決しようとされるようになった常連さんも多い。

しかしながら、最も多いのがやはり、かなりご本人らに言わせれば、絶望的な虚弱性から来る病気の問屋さんみたいで、しかも病院の合成医薬品が無効であるのみならず、さまざまな副作用のために漢方薬に頼る以外になくなって、それがきっかけで体質改善の漢方薬の常用とともに、急性疾患もすべて漢方薬で行うことになった常連さんが最も多いかもしれない。

その中には、薬の名がつくのを嫌って、「いわゆる健康食品」を求めて来られたのに、結局は医薬品である漢方薬の大ファンになった人も多い。

一家で漢方ファンになられたご家族も多いので、もともと難病・慢性病の御相談を専門にしている筈の漢方薬局でも、急性疾患をしばしば扱うことになっているのであった。
posted by ヒゲジジイ at 23:56| 山口 ☁| お茶でもどうぞ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

常連さんで判明してきたインフルエンザ罹患率の相違

三十数年間の漢方専門薬局経営だから、とうぜん多くの常連さんがいるのだが、風邪やインフルエンザの漢方薬を常備している常連さんと、目的の慢性疾患用の漢方薬だけの常連さんと二手に分けることが出来る。

本ブログのタイトルに相応しい分類方法を取れば、

(1)合成医薬品に弱く、このために風邪やインフルエンザの漢方薬をほぼ完璧に常備されておられる常連さん。

(2)風邪薬の漢方薬として、銀翹散製剤だけを少量常備されている常連さん。

(3)慢性疾患の漢方薬だけの常連さんで、風邪やインフルエンザ関連の漢方薬を一切常備されていない常連さん。

ここ数日の間に(3)の慢性疾患だけの常連さんは、風邪や流感はすべて病院治療となっているが、この(3)の分類に該当する常連さんたちのインフルエンザに感染した報告がひっきりなしに入ってくる。
治った後の報告となっており、いずれもタミフルや解熱剤等の病院治療によっている。
当方で常用されている漢方薬を求めてやって来られた時点でも、まだインフルエンザの後遺症が残っている人も多い。

(2)の方も一部報告が入ったが、血液関係の問題もあるので風邪を引いたら銀翹散製剤を服用しつつも、即刻、病院に行き厳重な管理をしてもらうべき方たちで、インフルエンザに感染後にタミフル等の併用で、短期間に治っていた。

そして大変喜ばしいことに、(1)の風邪・インフルエンザ関連の漢方薬を多種類常備されているベテランの80代のご婦人方も含めて、微量の銀翹散製剤等を予防的に服用することで、いまのところ全員、インフルエンザに感染していないか、感染したかに見えても発熱も無く下痢症状だけで治癒している人も、少し前に本ブログで報告した通りである。

この(1)の分類の方達こそ、多くは病院のお薬に弱くて全く服用出来ない方、および風邪やインフルエンザにもともと罹りやすい体質で、西洋医学治療ではスッキリ治ったタメシがないので、漢方療法に専念されて来られた人などが含まれる。
それだけに、(3)の方達とは歴然とした違いが現れている現状である。


posted by ヒゲジジイ at 09:59| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月02日

合成医薬品に弱い常連さんばかりだから予防がいいのかインフルエンザに罹った人は出てこないのでこのブログが開店休業状態だ!

中医学的な風邪・インフルエンザに対処できる常備薬を備えている常連さんたちは、漢方薬の補充をされるばかりで、今のところ誰も本格的なインフルエンザに罹らない。

常連さんになるにはやはり理由があって、合成医薬品に弱い方達ばかりだ。

一切服用出来ない、という方も多い。

それだけに皆さん真剣だから、インフルエンザの季節になると常備薬をしっかり保存しているだけではなかったのだった。

風邪・インフルエンザの常備薬の補充が極端に目立ったのは昨年暮れまでだったが、昨今も常時誰かが補充に見えられる。

その割には誰も本物に罹らないのは、銀翹散製剤などを微量ながら、常用しているからだった。

だから補充に余念がない。

引いたかい?とお聞きしても、インニャ〜〜るんるんと来る。

皆さん虚弱性においては人後に落ちないだけに、長年かかって小生と女性薬剤師による特訓により、多くをマスターしておられるとは言え、困った時には即電話、となるのだが、今年は不思議とその数がめっきり少ない。

その割には常備薬をよく買っていかれる。

アドバイスが徹底して来た証拠で、重症の時は病院に行ってタミフルもらえばイイかもよ、なんて冗談にでも言うと、逆に「トンンデモナイパンチ」と、こちらのほうが叱られるのであった。
posted by ヒゲジジイ at 02:04| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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