インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2006年01月30日

2006年01月24日の「老人介護で入浴の手伝い後の寒さに軽度の風邪が継続している中年男性の漢方常備薬」の続報

2006年01月24日老人介護で入浴の手伝い後の寒さに軽度の風邪が継続している中年男性の漢方常備薬

この方の続報である。

銀翹散製剤・参蘇飲製剤・板藍根エキスを併用・継続中であるが、風邪気味が完治しない。

この方のいつものパターンで、自転車をこいで職場に着く頃にはひどい発汗があって暑いが直ぐに寒くなるという一見「往来寒熱」の症状を呈しているが、僅かな咽喉の違和感が継続しているので、銀翹散製剤は中止すべきではない。

また、柴胡剤の適応と紛らわしいが、食欲もあり元気もあり、舌苔に異常もないので柴胡剤ではない。

かといって、この男性の自汗傾向に玉屏風散製剤を併用して有効だったためしはない。

高熱を発するインフルエンザが流行っている時期に、発熱もせずに元気で働けているのだから、変方せずにこのまま継続。

ただご本人の実感として悪化する傾向もないので、一時中止していたもともとの持病に対する方剤「疏経活血湯製剤と海馬補腎丸(1回に2丸)」を復活して良いだろうか?との質問に対し、中止しているのが不安なら、しかも風邪もこれ以上悪化傾向もなく、咽喉もホンの違和感程度であるなら、銀翹散製剤も半分に減量して、疏経活血湯製剤と海馬補腎丸も復活してみてもよい。

但し、万が一、風邪の様子が少しでも怪しいと感じたら、直ぐに銀翹散製剤を増量するとともに、持病に対する2方剤は即刻中止するように、何度も注意を与える。


posted by ヒゲジジイ at 22:11| 山口 🌁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月27日

本日送られてきた東亜医学協会『漢方の臨床』誌・平成18年・新年のことば

 本日送られてきた『漢方の臨床』誌の新年号、小生の「新年のことば」を下記に転載exclamation
 年明けそうそうから一薬局でのややイヤミな統計を提出して申し訳ないが、医療用漢方でしばしば風邪やインフルエンザで受診した折に処方される葛根湯の効果についての長期の統計から、ほとんど無効であったとの結論が出ている。
 結論から先に言えば、ぞくぞくと寒気がして風邪かなと思って直ぐに受診する患者さんは少なく、市販の風邪薬などで自己治療を行うか、大したことはないだろうと放置して、気がつくと本格的に引き込んでしまっている。
 そうなって初めて病院で受診するというケースが大半であるから、初期の悪寒がする時期の終わりかけが、次の段階に移行している状況のために、既に葛根湯証が過ぎている。つまり、葛根湯が一番有効な時期を逃しているということであろう。
 葛根湯が適応するのは、風邪の引きはじめに寒気がして首の真裏の項背部分が凝っている状況である。
 この「風邪の引き始め」で「寒気がする」「項背部をもむと気持ちいい」「無汗」という条件が揃っていなければ、風邪に対してはほとんど無効である。
 だから、病院でもらった葛根湯は無効のまま、次に風邪引きの初期に前回効かなかった葛根湯を取り出して服用してみたら今度は意外に効きました、ということも結構多いようである。
 結論として、病院で受診する頃の風邪は、すでに葛根湯の適応を過ぎており、その段階で使用してもほとんど無効ばかりか、ときによってはやたらに温めて発汗作用ばかりを発揮して、発汗過多による体力消耗を来たす場合すらあり得る。
 その次が大変重要で、病院を受診する頃には、多くは温病に移行している段階か、あるいは過渡期であったりするから、銀翹散系列の方剤が適応することが多いと思われる。
 ところが、中医学ではもっぱら常識的なこの銀翹散製剤は、日本の医療用には無い方剤である。
 多くの漢方専門薬局で売られている銀翹散製剤は、風邪・インフルエンザの流行する冬季を迎えて大活躍することになる。
 漢方において、臨床の現実に即して考えた場合、杓子定規に「傷寒」だの「温病」だのと歴然と区別すること自体に疑問を呈してもよいかもしれない。
 上海科学技術出版社から万友生著「寒温統一論」(1988年発行)という書籍もあるくらいである。
 このような内容のブログを「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」などというタイトルで連載中ですが、その他にも多数のブログ類で老後の道楽としている昨今です。
 本年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。

 本ブログで常々述べてきたことの一部を要約した内容となっている。
posted by ヒゲジジイ at 23:58| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月25日

タミフルで命が救われたと感激する運送会社のお兄ちゃん

先日投稿した運送会社のお兄ちゃんのインフルエンザに対するタミフルの効果の感激の声の続報。

運送会社のお兄ちゃんはインフルエンザに罹ってタミフルで直ぐに解熱!

この続きの報告を本日もう少し詳しく聞けた。

高熱39度5分に激しい下痢を伴い、(といってもいつもひどい風邪を引くと必ず下痢になる体質のようであるが)、苦しくって死にそうな気分だったが、病院に行ってタミフル等をもらって服用した途端に、一気に解熱して下痢も次第に治まり、本当に命を救われたよ、という感激の声である。

日頃、活発で明るい兄ちゃんが、タミフルを神様のように言うのだから思わずよかったね、と笑いを誘う。

漢方専門の薬剤師が、タミフルの情報を仕入れては本ブログに宣伝するのも、おかしな話だが、あくまで情報としてクール?に報告しているつもりである。

だから、やや逆の報告もこれまでにして来てもいる。

ところで、このお兄ちゃんの症状からして、もしも中医漢方薬学で漢方薬方剤の配合を考えるとしたら、

銀翹散製剤・地竜エキス製剤・カッコウ正気散エキス製剤・(さらに、食品扱いされて困っている板●根エキス)

これらの薬用量を十分に考えて服用してもらうことになっていたことだろう。


蛇足ながら、

風邪とインフルエンザは違う!

とよく言われるが、実際には違うといえば違うけど、同じといえば同じといえるのである。

どこが異なるかといえば、同じウイルスが原因でも、流行する時に特定の強いウイルスが原因になるのがインフルエンザ。

一般の風邪は比較的弱いウイルスが多種類あって、体力が衰えたりしたときに、たまたまその一つに感染して発病する。

同じといえば同じ、というのは、ウイルスが原因であること。

(但し、風邪はウイルスが原因になることが8割以上だが、細菌感染などでも起こる。)
posted by ヒゲジジイ at 21:53| 山口 ☀| 抗インフルエンザウイルス剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月24日

老人介護で入浴の手伝い後の寒さに軽度の風邪が継続している中年男性の漢方常備薬

20日の金曜日頃から鼻水と寒気、咽喉の違和感が続いている男性。

自転車をこいで汗をかきながら職場へ。

入浴を手伝って裸に近いかっこうのままでいる時間が多いため、その時に毎日、寒気と鼻水の繰り返しで咽喉に違和感。

常備薬の銀翹散製剤(天津感冒片)と参蘇飲エキス錠に板●根エキスを金曜日から服用したが、土曜日の途中から参蘇飲だけが切れていたので、どうもすっきり治らないと23日(月曜日)に上記三点をすべて購入。

発熱もせずに済んでいるのは、漢方薬のお陰だからと言われているが、この方の常備薬は決まったパターンで大事に至ることがない。

でも一度これら常備薬が切れた折、一昨年だったか39度の高熱を発し、当方も土曜日で半ドンで休みだったために当番医にかかって点滴や座薬等で治してもらった事があったな〜〜と、過去の体験を語っていた。

風邪やインフルエンザも、先手必勝でしょう。



なお、先日の遠方の女性のインフルエンザ

http://ryukan.seesaa.net/article/11738849.html

タミフルなどであっさり平熱に戻ったものの、そのときには伝える気にならなかったが、数回の嘔吐があり、胃痛・食欲不振などで苦しんだのだったと、昨日23日、お電話での報告があった。

通りで今年は漢方薬で風邪やインフルエンザを治したいと言われていた意味が解せた。

(でも、タミフルは良く効くみたいじゃないの!?)
posted by ヒゲジジイ at 00:23| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

水を差すつもりはないが、稀にはこういう不測の事故があるのが合成医薬品の宿命である

アナフィラキシー様のショック死の原因は直ぐには特定できない理由

上記の記事は、極めて稀なこととは言えあり得ることで、ステロイドの大量投与?あるいはエピネフリン?など、救急医療を心得た医師が適切な処置を施していたら、あるいは救えたかもしれない、不測の事故。

それには救急の当番医に救急医療の専門知識がなければならないが・・・・・・

年明け早々に、内服治療薬で実際に起こった事例である。
posted by ヒゲジジイ at 14:11| 山口 ☀| 抗インフルエンザウイルス剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

前回の水様性下痢の方のご報告、および一家3名のインフルエンザ感染の治療報告

だんだん世の中のインフルエンザ流行の報告が具体的に入って来るようになった。

先ずは前回投稿分の水瀉性下痢のご婦人、先ほどお電話があり、あのまますっきりすべて順調に治り、気持ちの良い「オナラ」も出るようになりましたとの御報告。

かすれていた声もスッキリと治っていた。

次は、遠方から毎月ご夫婦で通われる常連さんのインフルエンザ体験。

ご子息は真っ先に40度の高熱を発して即、近くのクリニックに行きタミフル等(解熱剤など)を3日分もらい、3日で治ると医師に宣言されたが、その通りに3日の服用で完治してそのままスキーに行けた。

次は60代のご婦人は、息子さんのインフルエンザがうつり、38度6分の発熱、手元にあった銀翹散製剤と板●根エキスを併用しつつ近くのクリニックへ。
5日分のタミフル等、ご子息と同様な配合を出され3日間で治ったので、残り2日は服用しなかった。(タミフルだけでも5日間は使用すべきだったろうが、10日におかしくなり、13日に病院に行ってその後3日で治って現在は21日だから、もう大丈夫のようである。

最後に15日の日曜日に発病したご主人は、病院嫌い、薬きらいでゴルフの帰りに発熱38度6分、板●根エキスと解熱剤だけを服用して明くる日には平熱になったので、その後は板●根だけを飲んだり飲まなかったり。
だから、現在も何となく鼻声が続いている。

風邪・インフルエンザ関連の漢方薬類は、銀翹散製剤と板●根エキスを常備しているだけの方達だから、流感に罹ったら即、病院に行くべきことを進言していて、それを即実行されて大正解。

但し、病院嫌い、お薬嫌いのご主人だけは丈夫な体質なのか、病院に行かず銀翹散製剤も使用せずに治しておられるが、これは毎度のことで、まったく例外の部類と考えるべきであろう。
posted by ヒゲジジイ at 12:35| 山口 | 抗インフルエンザウイルス剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

咽喉に違和感を感じ水瀉性の下痢の60代の女性の漢方薬

昨日、常連さんの夕方の電話。

ここしばらく咽喉に違和感を感じていたが、夕方、水瀉性の下痢。

それゆえ、カッコウショウキサンに胃苓湯エキス錠、それに板●根エキス・白●蛇●草エキスなどを服用したが、これでよいだろうか、どうも風邪を引いて腸に来たみたいだと言われる。

この方のいつもの風邪のパターンで、よく腸がやられる。

これに銀翹散製剤を少量、トローチ的に追加使用することを奨める。

もともと咽喉に細菌が繁殖しやすい体質で、漢方薬を常用することで防御している方である。

ここ10年以上、風邪を引いても発熱することが殆どないのも漢方薬のお陰か、今回もまだ発熱はない。

かなり御自分の風邪など様々な症状に対応した配合に習熟された方で、タマに配合に迷うとお電話がある。

いつもイイ線の配合をされるので、小生が考え込む時は、よく御自分の意見も言われて、それが正解の時も多いベテランである。

その後の経過は、今後、きっとこのブログで報告できるだろう。
posted by ヒゲジジイ at 01:28| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月20日

運送会社のお兄ちゃんはインフルエンザに罹ってタミフルで直ぐに解熱!

山口県も相当にインフルエンザが流行っている、とは集荷に来た運送会社のお兄ちゃんの報告である。

その当のお兄ちゃんがインフルエンザに罹って39度5分の発熱で苦しんだとのこと。

このお兄ちゃんの話は、少し後にすることにして・・・・・

まずは、風邪やインフルエンザに対処できる漢方常備薬を持っておられる常連さんたちは、いまだに高熱を発した方が皆無である。

風邪を引きかけたら先手を打たれるからであろうが、間に合わずに病院に行かれた方の報告もないということである。

あくまで、いまのところ、である。

今後の常連さん達のインフルエンザの罹患状況を注目しているところであるが、いまのところ皆無であるから、現在のところ、このブログに何の報告も出来ない。

そこで、さきほどの運送会社のお兄ちゃんの話に戻る。

高熱を発して、病院でタミフル等をもらって服用したところ直ぐに解熱して仕事に復帰。

前後、高熱が続いた1日半はとても苦しかったが、やはりタミフルは良く効いたとのこと。

発熱に苦しんで24時間後、少なくとも48時間以内に服用出来たことは間違いないという。

過去、漢方薬でも上手に使用できた場合は同等の効力を発揮しているが、多くはそこまでの高熱を発する前に先手を打つ常連さんばかりだから、むしろ多忙と過労で激務の果てにインフルエンザに罹患するかもしれない?多くの身内の医師たちが注目されるところである(笑)
posted by ヒゲジジイ at 16:32| 山口 ☁| 抗インフルエンザウイルス剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

ここ十年くらい咳ぜんそく(咳喘息)というのが流行っているらしい

先ほど、珍しくまともに昼の12時半に昼食がとれたのでテレビをつけていると、「咳ぜんそく」なるものが流行っていることを報道していた。

風邪が治ったあとなどに多く、一般の風邪薬や咳止めが効かない。

夜間にひどくなりやすく乾燥咳であること。時には胸痛や嘔吐などを併発する。

有効な治療法は吸入ステロイドで、約一ヶ月で根治するということである。

治療しないで放置すると3割の人が本物の喘息に移行する。


報道の要約はこの青色の通りである。

これを漢方薬で対処する場合に考えられる方剤は、

麦門冬湯・養陰清肺湯・滋陰降下湯・小陥胸湯・辛夷清肺湯などである。

こんな場合に「小青竜湯」を使用すると大変である!

乾燥性の強い小青竜湯では、乾燥咳が逆に悪化することは必定である。

報道の通りの症状であれば小青竜湯は禁忌である、ということになる。

ところで、当方の薬局ではあまり見ない症状である。

多分その兆しが見えた人には逸早く、上記の方剤のいずれかを使用してもらって、風邪治療の一環として同時に必要な方剤を併用しているからであろう。

ところが、西洋医学においては、この「咳喘息」なるものには、西洋医学における風邪薬や鎮咳薬は無効であるといわれる。

この辺が、西洋医学と中医学や漢方医学と異なるところであろう。

つまり、中医学や漢方医学においては、某方剤は弁証論治の原則にもとづいて使用する限りは、風邪治療に適応する場合もあれば、咳ぜんそくや喘息にも適応する場合もあるということである。

あくまで、弁証論治の原則にもとづいて使用されなければならないのが、漢方薬の特徴である。
漢方薬を用いる場合でも病名を参考にすることは必要であるが、病名だけを頼りに方剤を選定することは邪道であり間違いである。
posted by ヒゲジジイ at 14:13| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

遠方の患者さんのインフルエンザがメールから感染したのか、就寝前に寒気と咽喉の違和感!

昨日は就寝前に、寒気がして咽喉もやられ、本格的なインフルエンザに感染したかな?と不安になる急性症状に、さては遠方の患者さんの例のインフルエンザがメールを通じて感染したかなと思われる(そんなバカな〜〜)

先日の風邪の引きかけてとは状態が明らかに異なって、やや重病感がある。

それにしても遠方の彼女のインフルエンザには、タミフルがよく奏功したものだ、そういえば、数年前に吸入薬のリレンザを使用して一気に解熱したと言われていた九州の男性もおられた。

まいったな〜〜、抗インフルエンザウイルス剤の威力は、タイミングが良いと漢方薬の効き目を上回るのかな〜〜〜?、悔しいな〜〜〜と思いながら、

涼解楽(銀翹散製剤のイスクラから発売されている顆粒剤)とプラスアルファーで板●根のエキス散にしたものを併用して寝る。

幸いにも起床時には食欲不振を感じただけで、完璧に治っていてホットした。

どうも昨今、睡眠不足が続いているので、免疫力低下に乗じて感染症にかかりやすくなっているようだ。

歯痛に続き、先日の風邪の引きかけ、それに今回のメールを通じて感染しかけたインフルエンザ?といい、夜更かしは禁物である。
posted by ヒゲジジイ at 01:25| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月15日

当方の漢方薬を利用中の患者さん、昨日インフルエンザに罹り医師よりタミフル等を処方されて翌日には平熱に!

先ほどもらった遠方(関東)の患者さんよりメールが入り、タイトルのように昨日、インフルエンザに罹り、医師よりタミフル、カロナール錠、セルベックスを5日分処方され、本日は平熱に下がったとの御報告。

最近続けていた当方の漢方薬を一時中止するように指示されたが、やはり服用しないほうがよいのでしょうか、との御質問。

それに対して、当方からは、

先生のご指導は、ある意味で正解です。

害悪をするという意味ではまったくありませんが、中医学においても、日本漢方の考えでも、急性疾患に罹患した時は、慢性疾患の治療薬を一時中止して急性疾患の治療に全力を尽くすべしとの法則があります。

つまり、慢性疾患のほうは今に始まったことではないので、それよりも急性疾患をこじらせた方が遥かに問題だから、慢性疾患のことは一時後回しにして、先に急性疾患を治すべし、ということです。

××様の場合も、流感が殆ど治癒するまで、漢方薬を止めていても構いません。

殆ど回復したら、再開すると良いですよ。

と、お返事したのであった。

近くでないために漢方薬類で治療できないで、タミフルなどを一日服用しただけで、38度9分の熱が引いたのを悔しそうな(嬉しそうな?)メールが戻ってきたので、当方の再伸として、

タミフルは、流感に罹って2日以内に服用した場合は、大変よく効くようですね。

人によっては、それほど効果が無い場合もあるようですが、早めに服用出来た場合は、漢方薬は必要ないでしょう。

2日以上経った場合は、殆ど効果が出ないみたいです。

タミフルを5日服用したあとから漢方薬を再開すればよいでしょう。

大変な災難でしたネ

でも、早く熱が引いてよかったですね。

タミフルがよく奏功した例として、記憶しておきます。

遠方の方でもあり、タミフルなどがよく奏功している例だから、この方のインフルエンザには漢方薬の出る幕はまったくナシパンチ
posted by ヒゲジジイ at 20:26| 山口 ☁| 抗インフルエンザウイルス剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

風邪はあのまま完全に治り、念のための服用も不要だからあの1回だけの服用で十分だった!

小生の風邪は、あのまま完全に治っている。

すべて、あらゆる風邪症状が完璧に消失しております。

先手を打てば、このように数時間もしないうちに根治するわけですよひらめき

早めに先手を打てば、ですよパンチ

先手必勝ダッシュ(走り出すさま)
posted by ヒゲジジイ at 00:58| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月13日

寒気がして咽喉が少しムズムズするので・・・これは現在の小生の風邪を引きかけの症状だが

夕方、久しぶりに暇になったので気が緩んだのか、転寝してしまった時に風邪を引きかけたようで、寒気がして咽喉がムズムズこそばゆく、頭が重く、首が凝る。

さっそく、葛根湯とともに銀翹散製剤の「涼解楽」と板●根のエキスを一緒に服用。

傷寒論も温病論もあったもんじゃない。

実際の風邪には、このような臨機応変の処置が必要であるが、この配合は重度の高血圧症の人には注意が要る。(甘草の分量が異常に多くなるからである。)
だから、素人療法は禁物である。

もうすでに、これを書いている最中に身体が少し温まって、同時に咽喉のムズムズ感も半減した。
先ほどまで出ていた軽い咳も出なくなった。

この初発の寒気がする時期には、項背部のコリがない場合には「参蘇飲」でよい場合が多い。

胃弱の人には特に参蘇飲が良い。

虚に乗じて邪が侵入するという考えを重視すれば、風邪引きの誘引は、一時的な虚の状態に陥ったせいだから、寒気が取れるまでは「気虚の感冒」に適した参蘇飲を銀翹散製剤と併用するという考えは、かなり理に叶っているはずである。

実際に、この方法を墨守される常連さんが沢山おられるが、無難な経過を辿って毎回順調に治っている。

ここまで書いて、小生の風邪の引きかけの諸症状は、ほぼ8割以上、消退した。

もしも悪寒が取れたのに、咽喉が引き続き違和感が残り、副鼻腔炎症状などを併発するようであれば、葛根湯や参蘇飲は早めに中止して、銀翹散製剤を中心に弁証論治にもとづいて漢方薬の配合、組み合わせを決めなければならないが、小生の風邪は、どうやら上記の配合で、ほぼおさまったようである。

様子次第では、就寝前に葛根湯以外の銀翹散製剤などを服用するかもしれないが、症状を忘れているようだったら、服用することを完全に忘れてしまっているかもしれない。

以上、小生の風邪の初期症状のご報告でしたひらめき
posted by ヒゲジジイ at 20:52| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

もしも将来、銀翹散製剤を保険に採用する事態が生じたら、中医学理論の軍門に降ったということ

今日はとても意味深長なタイトルのはずである。

「軍門に降る」などと些か乱暴に聞こえるかもしれないが、事実は事実、銀翹散製剤を保険適用にするような事態が生じれば、速やかに中医基礎理論を取り入れ、あらゆる専門用語を改変することである。

たとえば、一つだけあげれば、虚実中間証などというあやふや、かつ意味不明な用語を廃止すべきである。
 などなどなどダッシュ(走り出すさま)
posted by ヒゲジジイ at 20:10| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

漢方医学の聖典『傷寒論』ばかりに頼っていては、風邪やインフルエンザは治せない

本日のタイトルは、中医学派にとっては当然であり、ほとんど誰も否定される先生はおられないはずである。

日本の漢方医学派というか、傷寒論医学を金科玉条とし、とりわけ急性疾患となればすべてを『傷寒論』に頼ろうとすることには、甚だ無理があり過ぎるということである。

傷寒論医学の六経弁証だけでは急性疾患を分析し、治療は出来ないということである。

「衛気営血弁証」などの温病学説にもとづく分析なくして、風邪やインフルエンザに限らず、多くの急性疾患を分析治療できるわけがない。

このような中医学では基本中の基本、基礎のまた基礎である概念を取り入れようとしない、つまり世界標準である中医学理論を取り入れることが出来ないのは、怠慢としかいいようがないかもしれない。

中医学理論を取り入れる困難の代替としての、エビデンス化という西洋医学の軍門に下ろうとする日本漢方のあり方は、真の意味の「伝統医学」の放棄に等しい問題であると、何十年も前から専門家の間では噂が絶えないのであるが、日本の漢方はどこへ行くことやら心配でならない。

と、これらの愚痴は本来

  漢方と漢方薬の真実サイト

で嘆くべきであった・・・バッド(下向き矢印)ダッシュ(走り出すさま)
posted by ヒゲジジイ at 19:10| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月06日

銀翹散製剤使用上の注意

現代日本における風邪やインフルエンザ治療の主流となるべき基本方剤は、葛根湯や麻黄湯などの古い時代の傷寒論医学では間に合わないこと。

温病学の代表的方剤、銀翹散系列の方剤が主方となるべきケースが大変多いこと。

これが、これまで本ブログで縷々述べたことの要約である。

もちろん、個人個人の体質や感染したウイルスあるいは細菌の性質など、様々な要因によって、適切な方剤は千変万化となり得るのであるが、あくまで現代日本社会の傾向として、最大公約数的には、銀翹散製剤が主流となることが大変多いのではないか、ということである。

すべては「弁証論治」という大原則に基づいて使用されるべきことは言うまでもない。

ところで、今回はこの銀翹散製剤の使用上の注意を述べておきたい。

正式な医薬品として認可されている漢方薬方剤であるから様々な使用上の注意が書かれた添付文書があり、このすべてをここで記載するのは煩雑に過ぎるので、主なものだけをピックアップして、注意を喚起しておきたい。

あり得る副作用として、

皮膚症状:発疹・発赤、かゆみ
消化器:悪心、食欲不振、胃部不快感
その他:ぜんそく


これらの症状が現れた場合は、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談するように指示されている。

また、まれに下記の重篤な症状が起こることがあり、その場合は直ちに医師の診療を受けるようにと指示されている。

偽アルデステロン症:尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等があらわれる


滅多にあることではないが、あり得る副作用として注意を喚起されている。
その中でも、まれにあるとされる「偽アルデステロン症」についても、もともと高血圧を持病として持つ人は、細心の注意をしておくに越したことはない。これは方剤中に「甘草(かんぞう)」が一日量中に1g以上配合されているためである。
だから、服用前に銀翹散製剤の服用を指導されたところで、よく確かめて服用すべきである。

決して安易な素人療法はしないことである。

本来、このブログの目的も、一般の患者さんたちの自己治療を奨めているつもりはまったくない。

必ず漢方と漢方薬の専門家によく相談して利用すべきことを説いているつもりであり、同時に専門家の人々に注意を喚起したいというのが、最大の目的でもある。
posted by ヒゲジジイ at 13:54| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月01日

エビデンス漢方の危険性

新年早々から、またもや漢方と漢方薬の風邪やインフルエンザにおける問題点の指摘である。

本日は、以前から漢方をエビデンス化しようとされる動向に対する警告である。

本ブログが風邪とインフルエンザ専門ブログであるから、当然指摘する内容はこれらに関連したエビデンス化に対する警告となる。

日本国内の動きでは、初期のインフルエンザに麻黄湯という考えが定着して、もしかするとエビデンス化の動きさえあるのではと危惧されるのである。

もしも仮に、初期のインフルエンザに麻黄湯ということがエビデンス化された場合にどんな問題が生じるかというのは、既に歴然としている。

これまでも葛根湯問題で何度も指摘したように、一般の風邪でさえ、病院で受診する頃には引き始めの段階を通り越して、「温病」に移行していることが多い。

すなわち、咽喉紅腫・発熱・微汗・咳嗽など銀翹散製剤が主方となるべき段階である。

典型的なインフルエンザの初期、強い悪寒に頭痛・筋肉や関節痛などからはじまって確かに麻黄湯証の典型を初期にあらわしても、重なるように咽喉紅腫(腫痛)を次第に併発しはじめており、直ぐ「温病」に移行することが極めて多い。

だから、受診する頃には、悪寒があっても節々が痛んで高熱を発してフーフー言う頃には、既に咽喉腫痛を伴っていて銀翹散製剤こそ適応する時期となっていることが甚だ多いということである。

この時期に麻黄湯を投与しても、典型的な「温病」の症候を増強するばかりで、既に麻黄湯を使用すべき時期が去っていることが大変多い。

葛根湯証の場合も同様であるexclamation

もしも受診する頃には微汗を伴うような体質の人に麻黄湯を誤投与すると大変である。
大発汗して、体力を消耗するばかりで治癒力をますます落とし、まれには脱汗状態となって危険である。

漢方をエビデンス化してはならない。

危険なのである。

西洋医学治療のようなエビデンスは、漢方には最も馴染まない考えである。

西洋医学治療でさえエビデンスに拘束されるために、相当なジレンマで悩まれる医師も多いと聞く。

西洋医学治療でさえそうであれば、なおさら漢方のエビデンス化は大問題である。
posted by ヒゲジジイ at 12:39| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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