インフルエンザに麻黄湯と決め込む日本漢方の危うさについて


参考ブログ:風邪やインフルエンザの漢方薬:漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告

2005年12月26日

一部の子供さんの風邪引きの原因は薄着教育にある

以前、親戚の小学校の校長先生が、はだし教育をしたいが、何か医学的根拠があったら教えて欲しいと依頼を受けたことがある。

小生は、

それはトンでもない事だexclamation雷雷雷雷雷

人間様を野獣に帰そうというのですかっexclamation&question雷雷雷雷雷

と、けんもほろろに反対したことがある。

それでなくとも、はだし教育や薄着教育にしても、一人ひとり、個人こじんの生まれ持った体質というものがある。

つまり、どうしても薄着教育には向かない子供達がいるものなのだむかっ(怒り)

人間様は、裸で生まれてくるのだから、神様が、衣服を着るべくその知恵を授けているはずである。
それをわざわざ、薄着教育やはだし教育を行って、人間以下の動物に堕落させることはないものだ。

だから、薄着教育の為に、常時風邪を引きっぱなしで、困り果てて当方のところへ相談に見える親御さんが以前は、とても多かった。

だから当方の薬局の薬剤師が、上述の理屈を言って、薄着教育が間違っていると言われたから、厚着させてくれるように小学校の先生に言うようにと助言したものである。

三十数年間の経験から、はっきり断言できるひらめき

薄着教育やはだし教育は、根本的に向かない一部の子供さんたちがいる、ということだ。

そのために、かえって風邪を引いてばかりいて、学校を休んでばかりいる子供さん達が、いかに多いことかexclamationexclamation×2exclamation×2exclamation×2exclamation×2exclamationパンチ


posted by ヒゲジジイ at 21:40| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月25日

慢性副鼻腔炎の根治が重要課題

前回の投稿の続きである。

さすがに朝ごはん抜きの空腹には耐えられなかったので、あのまま中断してそのまま夜になってしまった。

本州の西端では、風邪をよく引くタイプの典型が、慢性的に副鼻腔炎を持っている人が断然多いことを述べた。
しかも、彼や彼女たちは、日常ではそれほど蓄膿症状を感じないで過ごしている人もあり、風邪を引いた時のみ、俄然、急性副鼻腔炎の様相を呈するといった人も、比較的多い。

常日頃から、蓄膿症状を感じている人も、かなり多く、耳鼻咽喉科で手術を何度も繰り返した人も、これまで三十数年間には、多数の人に出会った。
最高7回の手術という人もあり、3回というのが最も多い。

しかしながら、手術歴もなく、いつも鼻炎症状を呈していて、風邪を引いた時には黄色い膿汁と咳嗽が合併する症状を呈する人も多数あり、それぞれに微妙な違いこそあれ、この方たちの、風邪引きやすさの根源は、結局は慢性副鼻腔炎なのではないか、と思われることが多いのである。

だから、これを根治させておけばよいのだろうが、上述のように、なかなか西洋医学治療、すなわち耳鼻咽喉科の長年の通院にもかかわらず、根治しないで持病となっている人がとても多いのが現実である。

それゆえ、漢方と漢方薬の出番だと言いたいのだが、やはり漢方薬といえども、短期間では根治させることは困難であり、服用によりかなり軽快しても、そうやすやすと根治できるものではないので、体質改善をかねて、比較的長期間の服用が必要となる場合が多い。

皆さんにその根気があるかどうかの問題で、もちろん根気よく何年がかりで連用された方たちは、根治に近い状態に持ち込めている。
が、どうしても命には直接的な影響が見えないせいか、多くは中途半端な服用に終わり、徹底的な継続が出来ないことが多いのも現実である。

まあ、8割治ったところで、サボりだすことが多いようだ。

だから、どうしても風邪を引いて病院治療でうまく行かなくなったかなりこじれた状態で、漢方薬を求めて来局することになるが、一週間くらいかかって軽快すると、それで安心して副鼻腔炎の根治療法を行おうとしない人が多いし、当方とて無理に続けよとは言う元気もない。

世の中にはもっともっと難病で本当に困って長期間あるいは一生、漢方薬を続けるつもりで来局されている人が多いのだから。

posted by ヒゲジジイ at 20:20| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

風邪を引きやすいタイプの原因で目立つのが慢性副鼻腔炎

風邪を引きやすいタイプの代表的な一つが、表衛不固(ひょうえふこ)によるもの、つまり気虚により衛陽が不足して固表できない、といってもこれは専門家でなければ意味不明であるから、もっと一般の人にもわかりやすく言えば、体力不足により汗腺の調節力がうまくいかずに、風邪を引きやすくなる状態であろうか?

中医学的には、このようなタイプが風邪をよく引くので、体質改善に玉屏風散(ぎょくへいふうさん)を主体に、六味丸などを併用して体質を強化すべきだ、ということである。
この玉屏風散は、イスクラから「衛益顆粒」として市販されている。

ところが、本州の西端の我が薬局近辺では、風邪を引きやすいタイプでこのような体質の方をほとんど見かけない。
あるとしたら一部の膠原病関連の疾患をお持ちの方で見られるくらいのものである。

最も目立つのが、何と言っても慢性副鼻腔炎を持っている人たちこそ、一年に何度も風邪を引いて、常に災いの種となっているのが、ウイルス以上に、常に副鼻腔に蓄えている膿汁の根源である細菌類である。

これまでにも、このブログで折々に書いてきたのだが、あらためてこのことを強調しておきたい。

もっと詳しく述べるつもりでいたが、朝食抜きで頑張っていたら、急に空腹を感じたのでこの辺にしておきたい。
空腹を我慢して頑張っていると、一時的な虚に乗じて邪が侵入しやすくなるので、栄養補給であるひらめき
posted by ヒゲジジイ at 11:53| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月23日

風邪を引くといつも急性副鼻腔炎と気管支炎を併発する内科医の証言

風邪を引くと決まって急性副鼻腔炎症状となり、鼻づまりと黄色の膿汁を伴い、その段階ではほとんどの抗生物質が効を奏さない。

細菌が粘膜に覆われて抗生物質が入り込めないからで、次の段階の気管支炎を併発しだすと、ようやく抗生物質が有効に働くようだ、との類推をされている。

上司の医師も同様の経過を辿り、転々と抗生物質を切り替えても、結局は部下と同様の経過を辿って、気管支炎まで行ってようやく治癒に向かうという経過だそうだ。

今回は、銀翹散製剤(涼解楽)と辛夷清肺湯に板●根のエキスを最初から併用したので、鼻づまりと黄色の膿汁は出るものの、咽喉腫痛も軽く、発熱もなく、気管支炎に移行せずに数日を経過して、次第に治癒に向かっているようだという証言である。

実際には中医学的には白●蛇●草なども加えるべきだが、手元にないと言われる。

でも、主方剤の銀翹散製剤と辛夷清肺湯があれば、何とかなると思うが、白●蛇●草がないのであれば、抗生物質を併用したらどうか、との当方からのアドバイスに対する答えが、最初に記した抗生物質の有効・無効論のお返事だったわけである。
posted by ヒゲジジイ at 10:47| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月21日

透明大量の鼻水から始まる風邪に小青竜湯でそのまま治る時と、鼻に熱感を帯びて咽喉腫痛を伴い、結局は病院に行って抗生物質をもらって治るという某漢方メーカーの社員さんの例

いつも水様の鼻水が大量に出ることから始まる風邪症状で、小青竜湯でそのまま治る時もあれば、一転今度は鼻に熱感を帯びて咽喉腫痛が生じるパターンになることもある。

このときには鼻には辛夷清肺湯を使用して楽にはなるが、咽喉腫痛には、甘草湯を使用したり、排膿散及湯を用いたりするが、結局はこの段階になると漢方薬ではお手上げになって、病院で抗生物質をもらって治るというパターンを繰り返している、といわれる。

日本漢方のやり方だけで対処するために、このような繰り返しになるのだから、今後は必ず銀翹散製剤を早めに使用するようにアドバイスする。

咽喉腫痛や鼻に熱感が生じ始める手前で、銀翹散製剤と辛夷清肺湯を併用すべきで、初期に使用する小青竜湯は明らかに有効であっても、半分くらい軽快したところで、次の段階の咽喉腫痛を警戒して連用すべきではないのに、そのまま続けてしまうから、鼻の熱感と咽喉腫痛という熱証を余計に生じるのである。

それでなくとも、傷寒ではじまったつもりが直ぐに温病に移行するケースはざらにみられる現象なのであるから、小青竜湯証にみえても、使用すべきではない可能性も高いのである。

小青竜湯の温燥の性質は強烈であるから、透明な鼻水が肺寒停飲以外の原因から生じている場合であっても、その大量の鼻水という現象にだけは強烈に効く場合がある。

だから小青竜湯証だと錯覚を起こしていることもあれば、やはりほんの一時的に小青竜湯証のこともある。

いずれにしても、これまで、類似したパターンを繰り返しているのだから、小青竜湯に頼るのはほどほどにすべきことをアドバイスしておいたわけである。

この方の場合の問題点を要約すれば、温燥の小青竜湯を続けたために鼻と咽喉を乾燥させすぎてしまい、副鼻腔炎を誘発して細菌を含んだ鼻の膿汁が咽喉部に落ちて付着して、ますます咽喉腫痛による炎症と発熱を生じるという悪循環を繰り返していることが考えられるのであった。

従来の日本流の漢方ばかりに頼っていると、漢方メーカーさんの社員ですら上記の悪循環を繰り返すのである。

他のメーカーさんの社員さんたちでも、自社でも銀翹散製剤を販売しているのに、どうしても古漢方派漢方にこだわるらしく、麻黄湯や葛根湯、桂枝麻黄各半湯などといった傷寒論医学の方剤ばかりを使用して、なかなか治らずに病院のお世話になることも多い現実には、ちょっと呆れるほどである。

小生が、そのことを指摘して強く言うものだから、よけいに彼らは意地になって古方派漢方にこだわるのか?

強く言えば言うほど銀翹散製剤を使いたくなくなるのだろうねきっと、という笑い話が定着しているほどである。
時計
posted by ヒゲジジイ at 18:13| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月20日

「早めの風邪に葛根湯」のコマーシャルに乗って、かえって逆効果に気付かない沢山の患者さんたち

「早めの風邪に葛根湯」というキャッチコピーがあるそうだが、一理ないとも言えないが、皆に該当するとは限らないのが、漢方薬のむずかしいところである。

昨今、目だっていけないのが、シバシバ風邪症状を繰り返す患者さんに、「早めの風邪に葛根湯」のコマーシャルに乗って、連用し続けてかえって逆効果となっているのを目撃することである。

最近も立て続けに似たケース、慢性的な咽喉腫痛症状を繰り返し、風邪だと思って「早めの風邪に葛根湯」だと素直に受け取って市販の葛根湯を飲み続けている。

ところが、いよいよひどくなって結局は、病院で抗生物質をもらって漸く軽快する。

そんなことを何度も繰り返しているのであった。

白血球もその都度、2倍近くに増えていると言われるから、既にウイルス性ではなく咽喉部の慢性的な細菌感染である。

鼻づまりもあって熱感もともなっているから、結局はすでに本ブログでも述べた、

風邪の原因が副鼻腔炎と考えられるケース

にかなり近いものである。

こういう方が、いくら葛根湯を連用しても、悪化することはあっても軽快する可能性は絶無に近い。

例によって、銀翹散製剤に辛夷清肺湯とともに白●蛇●草などを加えるなどの工夫が必要で、既に慢性化して、しばしば急性炎症を繰り返しているので、これ等の配合を主体としたものを、比較的長期間服用する必要があるわけだ。

漢方薬の効能を、単なる宣伝文句で適応症が的確に表現できるはずもないのだが、年々これらのコマーシャルや雑誌記事などに書かれていることを鵜呑みにして、各種漢方処方を無意味に連用し続けて、却って逆効果となっている現象を目撃することが多いのであった。

それにしても漢方薬の安易な宣伝だけは、却って評判を落とすだけだから、あまり感心できないな〜〜と、いつも内心残念に思うことである。


posted by ヒゲジジイ at 18:20| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月18日

極端な寒波で胃腸障害を誘発する場合もある!

 12月にしては驚くべき寒波である。

 寒いのなんのって〜〜と言いつつも、外気が乾燥して咽喉が渇き、家の中はほどほどの暖房が効いているものだから、ついつい冷たいものが欲しくなる。

 数十年前に比べて格段に暖房設備が充実した世間一般であるから、咽喉の渇きを潤すのにビールを飲んだり、アイスクリームを食したり、冬だというのにやりたい放題である。

 こんな時に恐ろしいのはインフルエンザばかりではない。
 胃腸障害である。
 冷たいものを摂取しすぎで、これに風邪でも引いたら大変である。

 漢方薬では、冬だというのに本来「夏風邪」によく使用される
かっこうしょうきさん(カッコウショウキサン)」という方剤が適応することが多い。

 胃腸型感冒に、よく使用されるが、医薬品としての効能記載には、

夏の感冒、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠。

 と、このような記載であるが、暖房設備が充実した昨今では夏冬の見境無く繁用される方剤なのである。

 急性の吐き下し症状には、しばしば適応するもので、それだけにインフルエンザに罹ったときでも、咽喉腫痛や高熱を伴いながら、吐き下しがあるような場合は、銀翹散製剤などとともに、このカッコウショウキサンを併用するのが適切であることが多い、ということである。

 もちろん、個人個人で風邪症状、あるいはインフルエンザによる症状は、意外にマチマチのこともあるので、その都度、正確な弁証分析に基づいて配合されるべきことは、言うまでもない。

 少なくとも、真冬であっても、胃腸症状を伴う風邪やインフルエンザには、カッコウショウキサンの併用も考慮に入れるべきだ、ということである。

 但し、このカッコウショウキサン、かなりな乾燥性を持っているので、胃腸に優れた効能を発揮するからといって、不必要にダラダラ使用していると、却って咽喉乾燥などを生じて不都合なこともあるので、このような急性疾患用の漢方薬は、お役ご免になったら適当な時期に服用を止めることである。
posted by ヒゲジジイ at 19:51| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月17日

高熱時には地竜(ちりゅう)や牛黄(ごおう)を併用

寒波も続いて、本格的なインフルエンザの季節を向かえそうだから、高熱時の漢方薬の使用方法を補足しておきたい。

さきほどまで、ブログ漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記に、地竜について書いていて思い出したのだった。

その投稿文は、

すぐれた消炎鎮痛剤「地竜(ちりゅう)」つまり、ミミズ

というものであったが、医薬品としての効能記載にあるとおり「感冒時の解熱」としても、極めて優れた効能を有している。

だから、インフルエンザなどで銀翹散製剤が適応の時でも、高熱となると銀翹散製剤だけでは直ぐに引く訳ではないので、そんな時には地竜(ちりゅう)、つまり医薬品としてのミミズを併用すべきである。

心臓まで苦しいようなときには、高価でも牛黄(ごおう)を用いると良い。

まあ当然、漢方専門薬局では、どこでもやっていることとは思いますがね。
posted by ヒゲジジイ at 22:13| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月16日

銀翹散製剤を買い求めに来られた常連さんに「鳥インフルエンザにもこれで効くんでしょっ?!」と問い詰められて困惑したこと

そういえば一昨日、常連さんが少し風邪気味だからと銀翹散製剤(天津感冒片)などを買い求められたとき、

「鳥インフルエンザもこれでいいんでしょうexclamation&questionパンチ

という詰問をされて困ってしまった。

未知のウイルスだから、何とも言えませんよ、タミフルが本当に有効なものなら、必ず併用すべきでしょうよ、と苦し紛れのお返事をしたのであった。

実際のところは、その時になって正確な弁証分析をおこなって漢方薬の配合を考えないことには、今から何とも言えるものではない。

しかしながら、正確な弁証分析があれば、漢方薬方剤の配合でいけるのではないかと愚考するものであるが、果たして・・・・・・・exclamation&question時計モバQ
posted by ヒゲジジイ at 20:54| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月14日

ここ数日の寒波で風邪を引きかけた人がすべて銀翹散製剤で先手を打って無事!

小生を含めた常連さんたちの報告である。

やはりここ数日の寒波で風邪を引きかけた人が多い。

小生の場合は、一昨日、某漢方メーカーの社員さんと話し込んでいると、咽喉がいがらっぽくなり軽い咳を繰り返していた。

「先生、風邪引いたんですか?」

と言われるのを、しゃべりすぎでむせただけだろうと言っていたが、閉店後もおかしい。
咽喉にカサカサ感があって取れない。
鼻もむずむずする。
これはヤバイと思って、早速銀翹散製剤の顆粒エキス剤「涼解楽」と板●茶を味わいながら服用。

一時間もすると、完全に諸症状が消失。

すると昨日から常連さんの常備薬の補給に来られる方たちや、今日は行けないから送って欲しいという常連さんまで、小生と同様の報告が相次いで、すべて同様の方剤で皆さん無事に引きかけの風邪を退治しておられた。

軽症だからと銀翹散製剤の錠剤「天津感冒片」を用いた人も多かった。

同じ時期に、同じような風邪の初期症状を示すもので、どなたも強い悪寒を感じる方はいなかったので、ベテランの皆さんはいずれも「参蘇飲」を併用された方はいなかった。

ただ、高齢のベテラン常連さんのご夫人だけは、銀翹散製剤類を服用後すぐに風邪症状はとれたものの、数年に一度生じるふらつき感が生じ、項背部を揉むと気持ちが良いので、いつもの葛根湯を変方した製剤の三分の二量を服用して直ぐに回復したとの報告もあった。

常連さんは全員、小生のところで一年以上の漢方薬による風邪対策の学習を経ておられるので、中には小生よりも上手なご婦人がおられるのであったexclamation&questionひらめき時計手(チョキ)
posted by ヒゲジジイ at 13:49| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月13日

葛根湯による発汗過多を来たす例は意外に多い!

先日、漢方メーカーの社員さんの、葛根湯による発汗過多の経験談を掲載していたら、昨日また別の漢方専門メーカーの社員さんが、各薬局の訪問ついでに情報を収集して来てくれた。

漢方入門当初の薬局の先生自身、ということは薬剤師御自身の経験として、風邪を引いたら葛根湯だよという漢方の道の先輩にアドバイスされて服用したところ、ひどい発汗に困惑した経験がある先生がおられたとのこと。

その発汗にも関わらず一向に風邪は好転しなかったわけだから、適切な服用ではなかったのである。

葛根湯が有効に働く時の発汗は、かなり大量に発汗する時でも、それが気持ちよく、風邪が次第に抜けていく感覚が伴うものである。

使用する前の目標として「無汗状態であり、寒気がして、項背部分(首の真裏)が凝る、揉んで気持ちよい」という条件が揃っていなければ、あまり効力を発揮できない。

使ってはならない時というのは、寒気はあまりなく、むしろほてりや熱感を感じている時。
あるいは風邪の引き始めから、やや汗ばんでいるとき。

あるいは、風邪がややこじれて汗が出ているのに一向に治る兆しが見えていない、というような時にはむしろ、禁忌(使ってはならない)なのである。

こういう条件の時に、間違って葛根湯を使用すると発汗過多を来たす場合があり得るのである。
posted by ヒゲジジイ at 14:35| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月11日

産経新聞12月7日の「潮流」欄に鳥インフルエンザ問題を要約した貴重な参考記事を発見!

産経新聞の12月7日の「潮流」という欄で、

タミフルの安全性は    「副作用」に惑わされずに

との見出しで貴重な記事を発見。
むしろ副作用問題よりも、新型ウイルス問題に関する記事が貴重であり、タミフルの効能などと絡めて、極めて参考価値が高い。
とくに参考価値が高いと思われる後半部分を次に引用したい。
引用部分は青色の活字で示す。
インフルエンザウイルスは、人の咽(のど)の細胞に付着し、その細胞内で増殖した後、細胞から外に出て周囲の細胞に感染していかないと死滅してしまう。細胞外に出るとき、ノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれるウイルスの表面のとげ(タンパク質)が作用する。このノイラミニダーゼの作用を阻害する薬がタミフルだ。
 鳥インフルエンザウイルスが変異したり、既存の人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスがブタの細胞内で再集合を起こしたりして生まれる新型ウイルスも、同じメカニズムで増殖する。だから「タミフルは新型インフルエンザにも効く」(感染症の専門家)。
 だが、「効果が証明されているのは試験管内での実験だけ。新型が現れ、感染した人に投与してみないと、どこまで効くかは分からない。タミフルが効かなくなる耐性ウイルスの問題もある」と指摘する研究者もいる。実際、鳥インフルエンザH5N1が、人に感染し、死者まで出しているタイやベトナムでは「タミフルが効かなかった」との報告があり、ベトナムでは耐性ウイルスが現れている。
 タミフルはウイルスが増え過ぎると、その効果が薄れてしまう。このため、既存のインフルエンザでは発症後、四十八時間以内に服用しなければならない。
 感染症の専門家は「鳥インフルエンザという特異性を除けば、タイやベトナムではこうした服用方法が守られているか疑問だ」と語る。耐性ウイルスについては「タミフルと同じ効果があり、吸入器を使って服用するリレンザ(商品名)という薬もある」と話す。
 厚労省は二千五百万人分のタミフルの備蓄を決めた。ワクチンの量産までには新型ウイルスの出現から半年かかるため、どうしてもタミフルで時間を稼がないといけない。
 薬は必要悪だ。大なり、小なり、副作用がある。それに「新型には効かない」との説にやたら振り回されてもいけない。(編集委員 木村良一)

 以上が、記事の後半部分の全文である。
ただ、半年も製造にかかるワクチンの問題、このワクチンも、どの程度有効であるかは、やや疑問が残るところでもあるが(その間に表面分子がさらに変異するなど・・・)、その点の問題以外は、鳥インフルエンザ問題を多角的に捉えて的確に要約されていると思う。
posted by ヒゲジジイ at 15:17| 山口 ☁| 新型インフルエンザ問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

西洋医学における風邪患者に対する治療法

これまで様々に述べてきた漢方と漢方薬の風邪・インフルエンザに対する治療方法と、一般的な西洋医学における治療方法を以前、内科医の先生にコメント頂いているので、ここに再度ご紹介しておきたい。

男性医師からの西洋医学治療における風邪治療のパターン化における味気なさの嘆きのお便り
←クリックexclamation
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2005年12月09日

傷寒と温病は紙一重

取引先の漢方メーカーさんの社員H氏の経験談。

先日、風邪を引いて強烈な悪寒に襲われたので直ぐに「麻黄細辛附子湯(まおうさんしんぶしとう)」を服用したところ、今度は熱くなって咽喉痛が歴然としてきたので、すかさず銀翹散製剤に切り替えて、スムーズに一件落着となったとのこと。

日頃から、銀翹散製剤の重要性とともに、青い風邪(傷寒)と思っても直ぐに赤い風邪(温病)に転化するので、十分気をつけなければならないと訓辞を与え続けた成果が見事に活かされた例である。

このような融通性がないと、漢方と漢方薬は使いこなせないものである。
posted by ヒゲジジイ at 09:26| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

葛根湯で発汗過多に陥った例

某漢方メーカーさんの社員の経験談。

十数年前の入社当時のこと、5月の連休中に激しい運動をして発汗した後、咽喉腫痛をともなって、少し寒気がして風を引いたようなので、風邪にいいと言われる葛根湯を服用した。

ところが大発汗が生じて、身体がグッタリと来て動けなくなった。

手元に牛黄(ごおう)があるのを思い出し、それを服用することでなんとか明くる日に出勤することが出来た。

今から思えば、あれは銀翹散製剤を服用すべきだったんですね、と感慨深げであった。

不適切な使用をすれば、葛根湯でも発汗過多により、体力を極度に消耗してしまうことだってあり得ることである。

葛根湯は発汗時に使用すれば、ますます発汗の度を強めるので、発汗時の使用は禁忌である。

無汗でなければ使用してはならないのである。

つまり、葛根湯は一種の発汗剤であるということをよく覚えておいたほうがよい。
posted by ヒゲジジイ at 19:27| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

風邪の原因が慢性副鼻腔炎と考えられる人が漢方治療を求めてこられるケースが断然多い!

昨日、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と慢性風邪症候群?の体質改善を求めて来局された方がいた。

それで思い出したことだが、風邪を引きやすくて一年に何度も高熱を発するタイプに、慢性副鼻腔炎が原因と思われるケースが、考えて見れば断然多いことに気がついた。

このようなブログを始めたお陰で、間違いないことを確認できた。

たとえば、昨日のご相談こそ典型的なケースで、最初から蓄膿症の悩みをおっしゃるから、話は早いのだが、中には蓄膿症が持病であることをこちらから質問するまで言われず、たとえ質問しても軽く受け流して、「少し悪かったことがあります」くらいで、ご本人自身にあまり認識がないことすらあった。

ともあれ、蓄膿というくらいだから当然、細菌性の濃汁が、知らずしらずに常に後鼻漏として咽喉に流れ落ち、疲れたりして免疫低下気味となった折に風邪症状を引き起こすという予測がなりたつのが、これら慢性副鼻腔炎をかかえる患者さんたちである。

慢性副鼻腔炎は、蓄膿症とも呼ばれるように、単なる鼻炎などとは異なり、黄色の濃汁を多かれ少なかれ排出することから、多くは熱証なのである。

だから、蓄膿症にも効くとされる「葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとおうかせんきゅうしんい)」などという漢方薬方剤は、蓄膿症患者さんたちにとって、この方剤の単独使用というのは、殆どの場合、適切ではないということなのである。

つまり、葛根湯加川キュウ辛夷に記載される効能「鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎」とあるうちの真ん中、蓄膿症に対する効能は、単独で使用する限りは、理屈に合わない。
温性の本方剤は、蓄膿症には不適切な可能性が高い、というケースが多いのである。

長年観察するに、蓄膿症の多くは熱証である。
だから、基本方剤は、一般的には「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」が主軸となる。

ということで、もとの風邪の話に戻ると、蓄膿症患者さんが風邪を引くと大変である。
最初に寒気が強くとも、そのうち熱感が強くなって、寒気が軽くなる頃には、鼻詰まりと濃汁の蓄積で苦しむ。
咽喉は痛み、ひどい時は咳嗽を併発して、気管支の奥から刺激を感じて、急性気管支炎を併発する。

以上の症候群は、すべて中医学的手法を用いる限り、漢方薬の得意分野である。

昨日見えられた方は、合いもしない医療用漢方の、葛根湯や葛根湯加川キュウ辛夷、さらには少柴胡湯まで出されて、温性の漢方処方のオンパレードである。

ひどくなることはあっても、治るはずがない。

いつも漢方薬は効いたと思ったことはないが、最終的に抗生物質を連用することで、ようやく回復するのが常であるという。
しかしながら、平素から、鼻づまりと咽喉刺激感は常時完治はしない。

体質改善の配合方剤の主軸は、辛夷清肺湯に適量の銀翹散製剤を加え、さらに中国では「中草薬」と呼ばれる適切なものを加味して連用してもらうことになる。

急性の風邪症状が勃発すれば、急性用の配合比率に変えるまでのことだ。

つまり、銀翹散製剤を主軸に辛夷清肺湯を最初から加えておいたほうがよく、悪寒が強烈な場合のみ、ほんの一時的に葛根湯あるいは麻黄湯を併用してもよいが、寒気が7割取れた時点では、これら温性の方剤は中止しなければならない。

以上、専門家が読めばすべて理解されるはずである。

意外に眼からウロコという先生もおられるといわれるが、日本漢方だけでは風邪や流感、インフルエンザは治せない、ということを認識して欲しいと思う。
posted by ヒゲジジイ at 18:48| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月06日

水様の鼻水から始まった常連さんの風邪治療薬

昨日の話。

常連さんの中年後期の男性が、水様の鼻水が目立つ風邪を引いた。

まだ咽喉は痛くない。

いつもの風邪は、銀翹散製剤と参蘇飲エキスに補助として板●根エキスで良いのだが、今回は水様性の鼻水が目立つので、参蘇飲のかわりにカッコウショウキサンである。

以前にも、この方自身がこのパターンの経験があるから、配合方剤の選定は早い。

鼻水以外の明らかな症状はまだ出現していないので、カッコウショウキサンを主軸に、銀翹散製剤は少量にしておく。

もしも咽喉腫痛が出現したら、すかさず銀翹散製剤を規定量まで増量することは、常連さんなら先刻御承知のことである。

この方は、もともと心疾患があるので、麻黄(マオウ)が含まれた小青竜湯などは禁忌である。

たとえ心疾患がなくとも、小生の薬局では明らかな喘息などを伴わない限りは小青竜湯は使用せずに、まずカッコウショウキサンで様子をみる。

両者とも乾燥性の強い方剤だが、カッコウショウキサンは胃障害を誘発することはなく、むしろ食欲増進に働く。

一方、小青竜湯は胃障害を誘発する恐れがあるのみならず、心疾患や高血圧の持病がある方にはほとんど禁忌であろう。

ある種の喘息患者さんには、小青竜湯でなければ困る、これが一番ピッタリで小青竜湯で救われたという方も少数おられるが、あきらかな小青竜湯証と確信が持てない限りは、迂闊に使用すべきではないと愚考するものである。
posted by ヒゲジジイ at 11:09| 山口 ☔| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

医療用漢方では葛根湯や麻黄湯でもダメなら、どの方剤を使用すればよいのかという疑問

このタイトル、そこなんです問題は!

だから、じっくりと医療用漢方の全リストをじっくり眺めて見ましたがネ。

ちょっとこれじゃ〜〜、軽症の風邪以外は、ほとんど治療は不可能です。

断言してもいい。

但し、例外はどこにでもありますよ。

小生のところだって、こんな例外が少なくとも数人はいる。

常備薬として銀翹散製剤や参蘇飲エキス、はたまた吐き下しに備えてカッコウショウキサンという方剤まで皆さん常備されている。

それに日本では食品扱いされる板●根のエキスや白●蛇●草のエキスなど。

その常連さんのご家族にはもともと丈夫な方も多く、流感に罹ったときでも、この板●根エキスだけでも一気に熱が引いたとおっしゃる。

このような信じられないことを言う方が、これまで数名以上いた。

これと同様に、流感でも葛根湯や麻黄湯であっさり治る方も、例外的にいるであろうことは認めます。

しかしながら、小生の所での話にしても、まったく例外に属することだから、これをあてにしてはならない。

それゆえ、結論としては、医療用漢方で本当に重度の風邪やインフルエンザを治そうと思ったら、銀翹散製剤を保険適用にされる以外にはないでしょうひらめき

それ以前に、エビデンス漢方に些か省みる必要もナシとしないと思われますし、そもそも中医学理論を取り入れないことには、世界標準から逸脱した吉益東洞流の日本漢方やエビデンス漢方のままでは、いまにフランスやアメリカの中医学派に遅れをとって、そのうちフランス人や、アメリカ人を日本に招いて、中国式の漢方を教わる日がやってくるかも知れない、という恥ずかしい時代がやって来ないとも限らない、て〜〜〜ことです。

フランスなどでは、相当に中医学が盛んらしいですよexclamation

医師が扱う医療用漢方が、いつまでもエビデンス漢方や吉益東洞流の日本漢方のままで、世界に通用するのでしょうか?

第一、インフルエンザ一つすら、治せないじゃ〜〜ないですかexclamation&question
posted by ヒゲジジイ at 00:54| 山口 ☁| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

福岡県では一般のインフルエンザが既に流行の兆しありとの報道

昨日の昼食時には、テレビのニュース報道で、福岡県では一般のインフルエンザが流行し始め、一部の幼稚園だったか学校だったか?

そのクラスだけの閉鎖だったか?

どちらか聞き漏らしたので定かではないが、少なくとも、インフルエンザの集団感染のために一部でそのような閉鎖があった模様。

そろそろ、本格的な冬を迎えるので、当方のような漢方薬専門薬局でも、常連さんのためにインフルエンザ対応の漢方薬類が大活躍する季節を迎えたようである。

いつも書いているように、主役は「銀翹散製剤」であり、日本漢方の通説である葛根湯や麻黄湯などは、ほんの脇役程度にしかならないのが現実である。
posted by ヒゲジジイ at 08:58| 山口 ☀| 風邪・インフルエンザに対する漢方薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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